ワイヤード・パンチ

もうIT系企業を探すのはやめた。

大阪から抜け出したいとは思うものの、収入源ももちろん必要です。現在はWebのシステム制作に関わる仕事、広く言えばIT系企業に勤めているので、地方でもそういうのがあれば良いなと思って、しばらく探していました。たしかに地方にもIT系はあるにはあるものの、全く面接に通らなかったり、仮に受かったとしても、いずれ今と変わらない残業多数・納期圧迫の缶詰め状態になることが目に見えているので、もうIT系を探すことはやめました。次に目指すは農業です。

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なぜIT系企業が嫌?

冒頭でも挙げたとおり、とにかく納期が短い作業を頻繁に持ってこられること。何をトチ狂ったのか、年度末ということで片付けられるものはさっさと片付けたいらしく、今月は特に早めの納品を迫られる作業がありました。納期を守れなかったら給料をもらえないどころでは済まないので、規定の時間だけ作業していても間に合いません。そのせいで残業をしいられます。(とは言っても、ぼくの場合は仕事してるフリして、隠れてブログ書いているせいもありますが、こんな切羽詰まった作業ばかりしてたら、当然逃げたくもなりますよ。)

次に挙げるのは、やはりエラそうな上司の存在。なるべく早く仕上げてくれ、いわゆる「なるはや」をしょっちゅう言ってきますし、「今どこまで進んでんの?何パーセント?」と、数値なんかでは表しづらい、開発の仕事にいちいち進捗割合を求めてきますし、「何でそんな遅れてんの?正確に理由言ってくれ。」と、営業だけやってる人間が開発のことなんて理解できるはずないのに、いちいち説明を求めてきますし、なんといってもむかつくのは、相手をいちいちお前呼ばわりする口調。そんなに自分がエラいか。

開発環境に対しても不満は多数あります。自宅のPCに比べて性能ははるかに低いため、やたらと読み込みが長くてイラつくのがまず一つ。二つ目に、複数人で開発をやらないといけない体制上、どうしても他人の作り方に合わせないといけない場面があるのですが、その他人が書いたソースコードがやたらめったらと汚いもので、修正する手間が膨大になることも。他にも、gitやら何やら、開発が便利になるものを薦めても、「入れるのめんどくさいし、そんな暇ない。」なんて言われて、突っぱねられたり。環境が改善する見込みがありません。

さらには、いつまでも古臭いことにこだわる顧客の相手を、いちいちしないといけないこと。もうIE11未満はとっくにサポートが終了しているのに、いまだにIE9対応のサイトを求めてくる、うっとおしい顧客がいます。ぼく自身は営業では直接顧客を相手にしないので、営業担当の上司に、「もうサポート切れなんだから、お客さんにIE11にアップデートするよう伝えてくれ。」とお願いしても、「相手の会社にはジジババも居てるんやぞ!PCも古いし、そんなん伝えるん無理に決まってるやんけ!そもそも、もうIE9で作るって契約しとるねん!」とか言われて、拒否されてしまいました。営業なんだから、こっちの言い分を相手に納得させてくれ。

また、会社の立地も最悪です。家から離れている点は、そういう距離の職場を選んだからまだしかたないとしても、その通勤通路がとにかく苦痛で、道は狭いのに人は多いわ、よそ見はしてるわ、歩きタバコはしてるわ、信号が多くてやたら待たされるわ、でも他のやつは信号無視はするわで、(クルマですら信号無視。)ただ道を通るだけでいつ死んでもおかしくない状況になります。その経路を何十分もかけて進まないといけません。ここは怒りのデスロードか?

開発する対象となっているものも正直言って価値が見いだせず、たいていはコーポレートサイトとなるのですが、システムが絡む面といえば新着情報やお問い合わせくらいです。でもそんな程度のもの、無料のサービスを使えば素人でも充分に作れるものです。わざわざ制作会社に頼むほどではありません。ショッピングサイトなどに携わることもありますが、それすらも簡単に作れるサービスが、今の時代は存在します。もはや、大多数の制作会社が存在する意味がありません。

そもそも、なんで8時間以上もハリツケにされないといけないんでしょうか。なんでネットでデータのやりとりができるのに、わざわざ何十分もかけて会社に出向いて、性能の低いマシンで作業しないといけないんでしょうか。おかしいと思わない方がおかしいです。どうしても連絡を取り合いたいときも、直接集まらずとも、大昔から電話というものが存在しているのです。みんな、電話の存在を忘れたのですか。

そして、最後に挙げる理由は、何時間もパソコンの前に座らなければいけないこと。何時間もディスプレイを眺めていたら、目の前は変になりますし、肩も足もすごく痛いです。机も狭いので、必然的にディスプレイとの距離が近くなります。気晴らしに外へ出ようにも、会社の外は車だらけでうるさいし、喫煙所が近いせいでタバコが臭いです。さらに、何分も席を空けてたらサボり呼ばわりされかねません。

まとめると、残業は多い、納期は短い、上司はうざい、通勤がしんどい、環境が古臭い、技術向上が望めない、存在理由が薄い、拘束時間が長い、運動できず健康に悪いと、いわゆる3Kでは済まない、何重もの苦しみを味わってきました。もうこんな仕事も住処も耐えられません。

というわけで、会社としてITの仕事に関わる利点を全く見いだせません。これなら、自宅でパソコン触る方が、よっぽど有意義です。もし自分でWebのサービスを思いついて作るとしても、儲けはすべて自分のものにできます。がっつり8時間仕事しなくていい分、他の趣味に時間も費やせるので、ブログを成長させたら不労所得になるかもしれませんし、イラストだって上達したら印税になるかもしれません。もはやIT系企業なんて飽和状態なのに存在意義希薄という、無駄のカタマリとなっています。今の時代、山奥でもネットが通るのに。

なぜ農業がしたい?

IT系は自身の身体に悪影響だけでなく、あってもなくてもいいものばかり作らされるうえに、ライバルも多すぎるので、他人を蹴落としてまで上に這い上がろうとする、みんなが幸せにならない残酷な世界です。

また、会社勤めだと、身体を全く動かす機会がありません。せっかく外がいい天気でも、オモテに出ることを許されません。どこのモヤシですか。そのせいで肩も足も凝りまくりです。また、視力も落ち放題です。幸い、まだ車にはギリギリ裸眼で乗れる視力なのですが、いつ乗れなくなってもおかしくありません。(地方に住む以上、車が乗れないのは致命的です。)これらが合わさって、都会にはヨボヨボでいつ死んでもおかしくないボケ老人が溢れかえっています。このままだと、ぼくもいずれこうなるのでしょうか。

でもその一方で、農業はわれわれの私生活に必要不可欠な、食物などを作る仕事です。生きるために必要なものを作るので、ただお金が欲しいからイヤイヤ働くのではない、本当に自分のためにも他人のために働いているという、達成感を味わえるはずです。もし農業が無かったら、みんな死んでしまいます。また、身体も頻繁に動かすからでしょうから、地方のご老人方は若さにあふれています。60代でも若手なんて言われるほどです。

それなのに、今の世の中、農業をやりたがる人がほとんどいないそうです。おそらく給料の面と、汚れ仕事が嫌だという面があるでしょう。たしかにIT系はそこそこ給料があるでしょう。正確な金額はボカしますが、ぼくも差し引きなしの状態で言うと、正社員月給20数万円はもらっています。農家よりは高いと思います。また、社内の仕事だと、土にまみれて汚れるなんてこともありません。汗もかきません。(空調がまともならば。)

しかし、先述のとおり、ITはストレスが最高に溜まります。だから20数万円もらっても当然と言えるのですが、こんなしんどい思いして大金を得るくらいなら、しがらみの少ない仕事をして、それなりの生活ができるくらいのお金だけもらう方が、よっぽど幸せです。さらに、跡継ぎがいなくて困っている農家は多数存在するそうなので、ライバルが多い無駄な仕事に疲れているぼくのような人と、利害が一致するはずなのです。

あと、パソコンに張り付くこともおそらくないので、パソコンがあるとついサボるぼく自身を矯正することもできるかと。

農業を始めるに際しての心配事。

ただ、ぼくは当然ながら、農業なんて全く経験がありません。いくら口では簡単にやらせてくれなんて言っても、これだと失敗するでしょう。また、これまで社内の仕事ばかりだったうえに、学生の頃まではほんとうに体育の授業含め運動が嫌いだったので、体力面ではかなり劣っているでしょう。(でも今は自転車通勤のかいあってか、寒さには割りと強い方だったりする。実際に今も、腕まくりして窓を開けてブログ書いています。大阪の気温はショボいもんですが。)土を触って汚れるのも苦手だったりします。

よって、これから入念な下調べをしなければいけません。ほんとうにすぐに農業なんてやらせてくれるのか。生きていけるだけのお金をもらえるのか。鬼畜な上司なんて居たりしないだろうか。まさか豪雪地帯じゃないだろうかとか。(ついでに土にも慣れないといけません。)というわけで実際に、移住担当者との相談に行ってまいりました。なお、今回選んだ県は、岡山県です。

ぼく自身、大阪が嫌だという思いがあまりにも強すぎて、初対面の方に対して、仕事や大阪への不満に加え、これまで地方の企業の面接に何度もスベってしまったことをつい吐いてしまったのですが、担当の方は嫌な顔せずに、親身に聞き入ってくださいました。ほんとうに救われます。担当者の方によると、ITをやめて就農したいと相談しに来られる方は、かなり居るそうです。やはり誰でもITはキツいもので、みんな考えてることは同じだった。

それはさておき、農業を始めるための入り口には多数の手段があるらしく、まずは農業研修を受けて、2年後に起業すること。起業すれば自分が社長なので、嫌な上司に縛られることなんてないでしょう。さらに研修中は年額150万円を受けられるそうなので、無職の方も安心です。ただしぼくの場合、専門学校の頃の学費の支払いがまだ2年以上残っているおり、さらに家賃の支払いも加わるかもしれないので、150万ぽっちでは生活が厳しいです。(今となっては学校なんて行くだけ無駄だったね。)また、2年は研修に行かないといけないという縛りがあります。学費という縛りを既に受けているのに、これ以上の縛りがあっては耐えられないので、この選択肢を選ぶ可能性は低いです。

もう一つは、法人としての農業団体に就職すること。雇われになるので、儲けが全て自分のものにはならないのですが、おそらく安定した給料は得られるでしょう。今の職よりは当然少なくなりそうですが、ガミガミ言われる職場よりよっぽどマシです。今のところは、これがもっとも可能性のある選択肢でしょうか。ただ、担い手が減っているとはいえ企業は企業なので、やっぱり面接は受けないといけないかもしれません。その面接にことごとくスベっているから困っているんです。

その他の手段として、実際に現地の役場に赴いて、就農したいということを役所の人と相談したり、大阪でも何回か就農フェアが行われるので、それに参加したり。しかし、現地の役場に行くにも、何度も往復すると電車賃は高いですし、就農フェアの開催はまだまだ先なので、何日もじれったり思いをします。ハローワークでも就農関連があるそうなので、それを探すのも手。

どの手段を取っても、就農までの道は長そうです。いまだに会社勤めという点も、足かせになっています。なお、担当者によると、以前相談に来られて去年末に就農が決まった大阪の方がいたそうです。その人は当時無職で妻子も居るらしく、一刻も早く次の勤め先を探さないといけない状況だったのですが、その人の就農への思いは非常に強かったうえに、さらにいいタイミングで空いている農場が見つかったそうなので、あっさりと決まったそうな。「持たざる者は強い」と良く言いますが、ぼくもそれくらいの行動力があればなぁ。

なお、今回担当してくださった方よりも、さらに就農に詳しい方が4月から大阪に来られるそうなので、その人に相談してみるのが一番良いかもしれないとのこと。年度末ということもあってか、今月はもう相談できるフェアや相談会などがなく、じっとしているしか無さそうなので、4月からまた新天地発掘のための行動開始と行きましょう。その間に現地に行ってみるのも良いのですが、今月はすでに、以前面接にスベった会社がある地方へと一度赴いたせいで、お金を使いすぎているのです。

そもそも、なぜ岡山県?

就農もできる、気候も良い、自然も豊かな土地だというのはもちろんのこと、「アイカツ」と「プリパラ」が大阪と同じく最速で放送されているからという、~~不純な~~理由もあったりします。でも、大阪や東京から離れられないアニメファンの人たちにも、移住のきっかけになれば思います。香川県も同じ条件だったので候補に入っていたのですが、本日は担当者がいなかったので、相談できませんでした。機会があれば香川県についても調べたいところです。

アニメで選ぶならば、東京以外の関東圏でも良いのですが、大阪からだと新幹線代が高過ぎるのが難点。e5489で新幹線を予約する際にJ-WEST会員であっても、WESTというくらいだからなのか、東日本に対しては割引が効きませんでした。(夜行バスはキツいので、もう乗りたくない。)また、福岡や愛知も一時的に候補だったのですが、大阪と同じくらいの都会になりそうだったので、やめておきました。

そういえば、うちの職場にも岡山出身の人が居ます。いつも会社で仕事を多量にブチ込まれて悲鳴をあげており、隠れてサボってるぼくと違って8時間みっちり作業しているのに加え、さらに家に帰ってもフリーランスとしての仕事をしてるそうです。お金がいっぱい欲しいのもわかるけど、身体を壊しちゃ元も子もありません。頑張りすぎ。大阪の職場をやめて、岡山に戻ってフリーランスに専念することを薦めたい。

追記。(2018/1/11)

この記事を書いた数ヶ月後には実際に移住し、2017年の初めあたりまでは農業のアルバイトを勤めていました。

しかし、天候に大きく左右されて、仕事どころではない日も多かったのです。

その結果、給料がわずかしかない月も多く、生活どころではなかったので、田舎には住み続けながらも、結局は他の仕事へと就きました。