ワイヤード・パンチ

スペックを保ったまま、ゲーミングPCを小型化できるのか?

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近々、自作PCの買い替えをしようかと検討しています。その理由としては、上の写真を見ればわかるように、ケースのサイズが大きすぎるからです。極端に性能の高いPCではないのに、ここまで大きさケースは必要なのでしょうか。省スペース化できないのでしょうか。

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サイズが大きいことによる弊害。

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PC本体は、テレビ台の横に設置させています。しかし、テレビが大きくて台からはみ出しているうえに、テレビの高さを上げることはできないので、PCを台に寄せようとしてもテレビにぶつかってしまいます。PCを手前に寄せればいいことなのですが、そうすると今度はPCの高さのせいで、テレビが隠れてしまいます。

PCと台の間隔が中途半端で掃除機が通らないので掃除のジャマになりますし、かと言って掃除機が通るくらいに離しすぎたら、それはそれで不格好です。だったらテレビをもっと内側に寄せたら良いと思われるかもしれませんが、テレビの横には水槽があり、それはもう端に寄せているため、これ以上テレビも水槽も動かすことができません。

サイズが大きいことによる利点も、もちろんあるが…。

現在使用しているPCケース、antec製の「P100」にももちろん優れた点がたくさんあります。価格が安めなのに静音性に優れ、中には広いスペースがあるので拡張性にも優れ、広いということは作業のうえでの障害も少ないので、自作PCが全く初めてというのなら、P100は自信を持っておすすめできる一品です。

ただ、やはり大きさが設置するうえでの欠点です。テレビに干渉せず台に寄せたいなら、横向きで設置するという手段もありますが、P100は横向き設置を想定したデザインであるとは言えません。前面カバーは横開きであるため横向きにしてしまうとおそらく開け閉めしづらく、また本体が横向きだとブルーレイドライブが縦向きになってしまうので、開閉時にディスクを落として傷つけてしまう恐れがあります。

また、拡張性があることはたしかに利点ではあるのですが、ぼくは今のところ、これ以上パーツを増設する予定はありません。ブルーレイドライブなどを入れるための5.25インチベイが複数ありますが、1つあれば充分なはずですし、HDDおよびSSDを入れるための3.5インチベイはなんと7つもあるのですが、Windows用、ubuntu用にそれぞれSSDを1つずつ(本来は2.5インチだけど3.5インチに変換可能)、データ保存用のHDDを1つ、計3つで充分なので最大7つは多すぎます。

性能に見合った大きさに変えたい。

もっとパーツを増設するつもりならば、ケースはこのままでも良いでしょう。しかし現状の性能でほぼ満足しているため、この大きさは過剰すぎます。よって、現状のパーツ数でピッタリ収まる、もっと小さなケースへの交換を目指したいところです。そうすれば、テレビとPCの間の変な隙間も埋められますし、あるいはテレビ台の下にある細い隙間に移してもいいでしょう。

大きいケースの中の空間が広いことは、たしかに通気性にもつながるのですが、技術が進んだ今の世の中なら、小さくても通気性や冷却性が充分に考えられたケースが、きっと存在するはずです。

新しいケースなどを探す前に、まずは現状の構成をおさらいしておきます。まるっきり違うパーツに交換すると高く付くので、できれば使いまわせるパーツは使いまわしたいところです。

ケース

Antec「P100」

電源ユニット

オウルテック「SS-650KM3」

マザーボード

ASUS「H97-PRO GAMER」

グラフィックボード

ASUS「STRIX-GTX950-DC2OC-2GD5-GAMING」

CPU

インテル「Core i5 4690」

メモリ

Corsair「CMX8GX3M2A1333C9」×2
A-Data「HY63l1C1624ZS」×1

SSD

CFD「CSSD-S6T128NHG6Q」×2

HDD

WESTERN DIGITAL「WD10EFRX」×1

ブルーレイドライブ

パイオニア「BDR-209XJBK/WS2」

パーツを使いまわすうえでの要点としては、Haswell Refrash世代のCPUと、DDR3のメモリが使えるマザーボードでなければいけないというところでしょうか。さすがにケースサイズが変わるので、マザーボードもそれに伴って買い替えが必要ですが、新しい世代のマザーボードにしてしまうと、CPUとメモリも買い替えになるので、高く付いてしまいます。

以上を踏まえたうえで、以下に新しいパーツ構成の候補を挙げてみます。なお、グラフィックボードを積んでいる以上、ゲームするための性能は欠かせません。

できる限り少ない交換で小型化を目指す。

ケース

小型を目指すなら真っ先に選ぶべきは、ケースになるのでしょうか。今回気になったケースは、SILVERSTONE製の「SST-RVZ02B」です。去年夏ごろに発売されたモデルだと思われます。高さがわずが87mmとなっており、テレビ台の横に置くどころか、高さ約150mmであるテレビ台の下の隙間に入れ込むことができます。最初に貼った写真の、白いWiiUのとなりに置けますね。

そのサイズの小ささはもちろん、2.5インチベイは2つ、3.5インチベイは1つ搭載可能なので、現在使っているSSD2つ、HDD1つをちょうどそのまま使いまわせます。

また、このケースはRAVENと呼ばれているシリーズのうちの一つのようで、名前からしてカッコいいのですが、見た目も当然名前のとおりで、カラスの形にかたどったオレンジ色のLEDランプが全面についています。ただ、縦向きでないと似合わないかもしれません。もし横向きが良いのなら、少々地味になるものの外見以外全く同じ性能である「SST-ML08B」を選ぶのもありかもしれません。こちらなら前面につけられているSILVERSTONEのロゴが横向きになっています。

ところでRAVEN(レイヴン)って名前、アーマード・コア好きにはたまらないんじゃないでしょうか。(最近まったく新作の気配がありませんね…。~~ACV許すまじ。~~)

マザーボード

ケースを変えるということは、マザーボードの交換も必要になってきます。現在使っているマザーボードのタイプはATXですがサイズが大きく、先ほどのケースはもっとサイズが小さいMini-ITX専用なので、マザーボードの交換が必要になります。

ソケットがLGA1151という新しいマザーボードにしてしまうと、CPUとメモリもそれに合わせた新しいものに交換が必要になってきます。出費がかさみます。現在使っているインテル4000番台のCPUと、DDR3のメモリを使い回すには、LGA1150でなければいけないので、それで探してみます。

サイズはMini-ITX、ソケットはLGA1150のものは山程あるのでここは無難に、現在使っているマザーボードと同じメーカーであるASUS製の「H97I-PLUS」にしておきましょうか。しかしH97のマザーボード自体は現在も使っているのですが、H97特有の機能は全く使うことがなかったので、宝の持ち腐れです。それらの機能を落として価格がもうちょっと安い「H81I-PLUS」でもいいかもしれません。ただ、耐久性ならH97の方が優れているという意見も。

ちなみに、現在使っているCPU「Core i5 4690」の別名「Devil’s Canyon」がカッコ良かったから。でもオーバークロックするつもりはないので、普通の方にしておいた。

電源ユニット

先ほどのケースはSFXおよびSFX-Lという規格の電源ユニット専用であり、現在使っている電源はATXなので合いません。規格うんぬんもありますが、サイズが大きすぎるためまず収まりません。よって電源ユニットも残念ながら交換の必要が出てきます。

「SST-RVZ02B」および「SST-ML08B」で推奨されている電源は、同じくSILVERSTONE製の「SST-SX500-LG」なので、それに素直に従うのが一番でしょうか。容量は500Wで、80PLUSはGoldです。

SFX規格で350Wや450Wのものもあり、以前の記事で大容量の電源ユニットは必要ないという結論に行き着きました。しかし、低容量のものはケーブルがプラグイン式でないため、不要なケーブルが出てきても抜けずに宙ぶらりんにせざるを得ないという欠点があるかもしれないので、やはり推奨されている500Wの電源を選んでおくべきでしょうか。

** 性能もサイズもほとんど同じで兄弟機かと思うくらいの、Sharkoon製の「SHA-SFX500G」**という電源もあるのですが、メーカーの違いがあるため、ケースと同じもので揃えておくのが無難でしょうか。それならケースをSharkoon製にすれば良いのではと思ったのですが、Sharkoon製に小型のケースはありませんでした。

一方で、「SST-RVZ01B-E」というケースにすれば、やや大きくなってしまうものの、ATX規格の電源が使用できます。しかしそれでもサイズ制限は存在しており、せっかくATX対応なのに、現在使っている電源「SS-650KM3」だとサイズが大きすぎてケースに収まりません。結局は交換する必要が出てきます。それならば初めから、小さい電源専用であるケースにしておくべきでしょう。

グラフィックボード

いちおう今回のケースに、現在使っているグラフィックボードを入れることはできると思われます。しかし、グラフィックボードのサイズが長すぎる場合、HDDを外さなければ装着できないという選択を強いられます。ケースサイズを小さくするために、何かしら犠牲にせざるを得なかったのでしょうか。しかし、HDDが無くなったら今まで保存してきたデータがパーなので、ここは長さが短いグラフィックボードに交換して、HDDを確保する手順で行きます。

ASUS製のグラフィックボードを今まで使ってきたので、長さの短いGTX900番台でまた同じメーカーで選ぶとしたら、「GTX960-MOC-2GD5」になるでしょうか。しかし、GTX950から960にパワーアップしているため、当然ながら価格が高くなってしまいます。最近のゲームでも画質さえ最低にすれば950でも遊べるので、そこまでハイスペックなものは今のところ必要ありません。性能は維持させるつもりだったのに、GTX950で短いものはASUS製では見つかりませんでした。

ブルーレイドライブ

通常のサイズのドライブを搭載することができず、スリム型に買い換える必要があります。ただ、今のところ市販のブルーレイのビデオを観ることが全くないうえに、空のブルーレイに書き込みなどをすることもありません。さらに、ドライバやOSのインストールはディスク以外からでもできます。何より、仮にOSを買い直すハメになっても、Windows10はUSBメモリでも販売されているそうなので、ますますドライブの必要性が無くなりました。

よって、ブルーレイドライブは今すぐ買わなくても問題ありません。今回は無しにします。

以上、ブルーレイ以外の4点を交換すれば、CPUとメモリとSSD・HDDをそのまま使うことはできるのですが、PCパーツなんてどれもこれも高価なので、1つならまだしも4つも交換してしまったら結局は高くついてしまいます。古い規格のままだとこれから発売されるであろうもっと良いパーツに対応できないですし、それならもう一部だけ交換するなんてセコいマネせず、思い切って全て新しい規格のものに交換してしまった方がいいかもしれません。

また、古い規格のまま行く場合、DDR3メモリを使いまわせるとは言ったものの、Mini-ITXだと2枚しか挿せませんでした。現在はメモリを3枚使用中なので、1枚捨てなければいけません。1枚捨てると当然能力が落ちるので、結局はもっと強力なメモリへの総入れ替えが必要になります。でも古い規格でそんなものを探すくらいならば、やはり新しいものにした方が。

新しい規格で、性能維持と小型化を目指す。

たとえ新しい規格に変わっても、同じような性能のパーツはいっぱいあるので、それを目指してみます。ただ、性能は同じでも消費電力が軽くなっていたりするので、安全の面でも電気代の面でも環境の面でも、新しいものを選んでいくことが推奨されるでしょう。

ケースと電源ユニットは先程選んだSILVERSTONE製のもので行くとして、他のパーツを考えてみます。

マザーボード

また無難にASUS製で選ぼうと思ったのですが、MSI製のマザーボードを買うとクオカードが当たるキャンペーンが開催されており、せっかくなので今回はMSI製に乗り換えてみます。期限は5月8日までのもよう。また、現在使っているマザーボードは、USB3.0に機器を挿してもたびたび途切れてしまうことがあったので、他社のマザーボードを試すいい機会かもしれません。(本当にマザーボードが原因なのかはわかりませんが。)

今回選んだのはMSI製の「H110I PRO」です。ソケットがLGA1151であるため、インテルの6000番台CPUに対応しており、メモリもDDR4に対応しています。また、サイズはケースに合わせるため、当然Mini-ITXです。ASUS製の同等のもの価格が安かったのもポイント。キャンペーン対象の中で最も性能の低い商品になると思われますが、オーバークロックだのRAIDだのよくわからんものを使う気はないので、これで充分です。

ところで、キャンペーンの応募ページに入ると、おめめパチクリのブルーなボインちゃんが、なぜかお出迎えしてくれます。ゲーミングPCといえば黒くて金属的でスタイリッシュなイメージが強いので、これは意外。新たな方向性を見い出そうとしているのでしょうか。~~紙芝居ギャルゲーする程度なら高価なPCは必要ないはずなのに。~~

また、キャンペーンを知ったきっかけとなったのは、自作PCに関わった人なら一度は覗いたことがあるであろう「公安9課」というサイト。でも名前に反して、なぜかユリカ様か蘭ちゃんさんがお出迎え。とはいえ、ぼくも他人のこと言えた立場じゃありませんけどね。「大阪脱出計画」なのに自作PC組もうとしてるし、アイカツの絵描こうとしてるし。

それはさておき、次からPCパーツを買う際は、まずこういったキャンペーンがないか確認した方がいいかもしれません。

CPU

マザーボードを変えるとソケットがLGA1151となるため、選べるCPUはインテルの6000番台だけとなりました。現在使っているのがi5の4000番台なので、今回も無難にi5の6000番台を選びます。i7では高価すぎで、i3ではおそらく力不足になりそうだったので。

i5の中での選択肢としては、6600、6500、6400となりますが、これまた無難に真ん中の「Core i5 6500」にしておきましょう。というよりはそれぞれ価格にはあまり差はないものの、6500と6400では性能が開きすぎているのも、6500を選ぶ理由となります。

また、オーバークロックするつもりはないので、末尾にKがつくモデルのことは、今回は考慮しません。

メモリ

今まで使っていたDDR3のメモリは使えない。ということもあるのですが、Mini-ITXのマザーボードだと2枚に減るので、能力を落とさないためにも結局は買い替えせざるを得ません。

今回はDDR4のメモリから選ぶことになるのですが、ちょうど2枚組みのセットが多数見つかります。その中でも、現在使っているメモリと同じメーカーであるCorsair製の「CMK16GX4M2A2666C16」の2枚組みにしておきます。ということもあるのですが、売れ筋ランキングで1位だったため、これを選んでおけば間違いないだろうということで。

グラフィックボード

マザーボードがMSI製に変わったので、それに合わせてグラフィックボードもMSI製で長さが短いものを探してみます。できればメーカーを統一した方が、トラブルが少ないかもしれないので。ただ、GTX960だと価格が高過ぎるので、GTX950が望ましいです。するとすぐに見つかりました。「GTX 950 2GD5 OCV2」です。名前のとおりGTX950であることはもちろんのこと、HDDを犠牲にすることなくケースに収まる短幅仕様です。

それだけに留まらず、V2とあるように何度か改良が重ねられているらしく、無印からV1になったときは軽量化が施されており、さらにV1からV2になったときには、消費電力の低下により補助電源が必要なくなったとのこと。補助電源のケーブルを捨ててしまって慌てふためいていた、あの時間は何だったのだろうか。

先ほどのマザーボードのキャンペーンが無かったら、たぶんこのMSIのグラフィックボードにも気づいてなかったでしょう。ほんと、良いタイミングでキャンペーンをしてくれたものです。

ケースと電源ユニットも含めて、計6点の交換となりました。計4点だったときと比較して、合計金額が当然高くなってしまいますが、4点売って4点買い換えるのと、6点売って6点買い換えるのとでは、差額が大して変わらないため、それならばやはり多く交換してしまった方が手っ取り早いでしょう。

あとは購入あるのみです。しかし、近々IT企業も辞めて大阪も出るので、これから数年間は収入が減るのは確実。これが最後の買い物になるかな…。

心配事。

新規で自作PCを組んだことはあっても、SSDとHDDだけを残しての総入れ替えはまだやったことがありません。Windows10を使用中にパーツ構成を変更、特にマザーボードを入れ替えると、大幅な構成変更扱いされてWindows10のライセンスが切れてしまうという厄介な話があるようです。

もしそうなってもすぐに解決すればいいのですが、ダメだったらそのときはLinux教に入信するしかありませんね。でもLinuxだと、PhotoshopやCorel Painterが使えないのは困る。