前回はスマイルプリキュアの3DS版をやってみましたが、ドキドキプリキュアの方も併せて買っていたので、今回はそちらをプレイ。ミニゲーム集であることは同じなのですが、前作より良くなっている点もあればそうでない点もあったり。
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前置き。
例によって古いゲームはmiiverseに対応していないため、スクリーンショットはただのカメラの直撮りになります。
また、前作であるスマイルプリキュア、次回作であるハピネスチャージプリキュアの3DS版もプレイ済みであるため、それらとの比較も混じります。
プレイヤー自身がプリキュア。
前作や次回作だと、ストーリー中に画面の向こうのプレイヤーにも語りかける場面がありましたが、それらと違って今作の場合は、ドキドキプリキュアのメンバーから1人操作キャラとして選び、選んだキャラの視点でストーリーが進むことになります。まさしくタイトルどおり、なりきりでしょうか。
ただ、ミニゲームをクリアしたときだけは、プレイヤーに向かって頑張ったねと言ってくれます。
本当に新しい服が着れる。
キャラクタの服装もプレイヤーの思いのまま。オープニングテーマの歌詞の中に「あたらしい服を着て はじめての道歩く」という部分がありますが、その割には劇中ではいつも同じ服ばかり着ていました。(着替えてないんでしょうか。たぶん何着も同じ服を持っているんでしょう。)でも、今作の場合だとミニゲームをやるたびに貯まるポイントと引き換えに服装を入手できます。
手に入れた服装は、選んだキャラクタに着せることができます。前回と次回作では別の服装に変えてもダンスゲームの間しか反映されなかったのに対し、今作ではメニュー画面でなくすべてのミニゲーム画面でも着替えたキャラクタの姿が表示されています。ただ通り過ぎるしかなかったメニューでも常にプリキュアと居る感覚が味わえ、さらに劇中では見られなかったプリキュアたちの全く違う姿に、さらに愛着が湧くこと間違いなし。
ただ、ポイント入手とガシャの演出が長いのが欠点。時間がかかります。次回作だと、ミニゲームが終わるとすぐに服装入手になっていて、本作よりはさくさくいけるはず。
何気ない会話でもフルボイス。
前作と次回作でも、各キャラクタがプレイヤーに対して、いろんなことを話してくれるモードがありました。でもメインとなるストーリーでは全話ボイス付きだったのに対し、ただおしゃべりするモードではボイスがありませんでした。
しかし今作の場合のおしゃべりは、プレイヤーに語りかけてくるのは無くなったものの、選んだキャラクタともう1人、必ずキャラ同士の1対1のおしゃべりとなっており、それら全てがフルボイスとなっています。
世界観に合ったミニゲーム。
マナの実家が洋食屋であることから、指示された場所に料理を置くミニゲームがあったり、真琴の職業がアイドルであることから、メイクしたりアイドルの服装でランウェイを歩くミニゲームがあったりと、キャラクタの特徴を活かしたゲームが複数収録されています。様々な職業があるという点も、なりきりでしょうか。
そうでないものも、次々現れるくだものを収穫するミニゲームだったり、パフェを盛り付けるミニゲームだったりと、女の子が好みそうなミニゲームがいろいろ見つかるでしょう。特にパフェのゲームは、盛り付けがちゃんと3D化されるのが素晴らしい。
ミニゲームの難度は、かんたんにするとやはり前作スマイルプリキュア同様、全くゲームが初めてな子でもクリアできるくらいに簡単なものになります。でも一部のミニゲームはむずかしいにすると、大人でも少々歯ごたえのある難度に変わったりします。ランチセットのミニゲームの場合だと、置く場所の指示が時間経過とともに消えるようになって記憶力を試されたり。
なお、次回作のハピネスチャージの場合は、もう一段階むずかしい難度があったりする。
順当に進化したダンスゲーム。
前作だと2Dの背景でキャラクタが1人で踊るだけだったのに対し、今回の場合は最大2人かつ、相方にはスマイルプリキュアのメンバーも選択可能になっています。ただし、二人ダンスのときは変身状態で固定かつ、スマイルプリキュアのメンバーは一切しゃべりません。
背景も3D化していますが、ただ3Dになっているだけでなく、後ろにある液晶にも踊っているキャラクタが映ったり、カメラワークもたびたび変わったり、鮮やかなエフェクトが挟まれたりと、演出面にも進化が見られます。
操作性は前作同様にボタン1つであることには変わりないものの、ジグザグだったり変速したりとマークの動き方がいやらしかった前作と違い、素直にマークが飛んでくるため、純粋にダンスゲームとして楽しめます。また、難度も三段階から選べるようになりましたが、むずかしいでも大人なら特に苦労はしないでしょう。
しかし、エンディングテーマなどちゃんとした振り付けがあるにも関わらず、ゲーム中では振り付けが再現されておらず、ランダムで動き回っているだけなのが残念。
なお、次回作のハピネスチャージの場合は、操作性がアイカツ風になり、キャラクタも四人制かつオールスターになり、振り付けもアニメどおり完全再現と、さらにゲームとして進化はしてくれました。でも、その代わりグラフィックが劣化しているのが残念。4人表示で精一杯だったのでしょうか。
ストーリーが薄い。
前作や次回作のように、ストーリーを遊ぶモードと、ミニゲームだけ遊ぶモードが別々に分かれているわけではなく、ストーリーとミニゲームが一体化しており、アドベンチャーゲームのようにミニゲームのスポットまでうろつく形式となっています。
初めは選べるミニゲームが少なく、何回かミニゲームを遊んでいるうちに、敵であるジコチューが現れるとともにストーリーが進行します。無事ジコチューを倒せれば別のミニゲームが開放され、また次のジコチューが現れるまでミニゲームの繰り返しです。
それだけなら特に問題ないものの、5回ほどジコチューを倒せばそこで全ミニゲーム開放となるのですが、ストーリーもそこで打ち止めだと思われます。以降もジコチューが現れることがありますが、倒したからもう安全と言われる程度であり、ストーリーに特に進展はありません。
亜久里が居ない。
キュアエースの正体である亜久里ですが、オープニングムービーに登場はしているものの、ゲーム中に現れることは一切ありません。変身状態であるキュアエースだけは、ダンスのミニゲームでのみ使用することができます。
しかし、亜久里はアニメだと中盤になってから正式に仲間になるキャラクターです。このゲームの発売時期的に、当時放送中のアニメではもう仲間になったかまだなってないかの辺りだと考えられるので、出せないのも無理はないかもしれません。
ジコチューも居ない。
いちおうジコチューは登場していることになっているのです。でも、はっきりと登場していると言えるのでしょうか。
ジコチューが現れる経緯は、本来ならジコチューは人間の自己中心的な悪意が増幅して出来上がる、黒いプシュケーを元に生み出される存在なのに、今作の場合はただ単にジコチューが現れたと伝えられるだけです。
さらに、ジコチューが出たと言っておきながらジコチューの姿はなく、黒いプシュケーが浮いているだけなので、戦闘している感じがしません。ジコチューは毎回姿が変わるので、作る手間があったのでしょうけど。
また、オープニングムービーにはキングジコチューも存在し、最後に浄化するような演出はありますが、ゲーム中ではこれまたキングジコチューが登場しません。とはいえキングジコチューはラスボスなので、まだアニメが完結していないのに戦うわけにはいかないという事情もあるでしょうけど、オープニングに居るので登場を期待したくもなります。
次回作のハピネスチャージでは、ミニゲームの出来はともかく、ちゃんとサイアークと戦うことができ、ようやくプリキュアらしい展開を入れられたのは良いところ。
まとめ。
スマイル、ドキドキ、ハピネスチャージと三作やってみましたが、どれもミニゲーム集であることは一貫しているものの、回を追うごとにミニゲームの快適性が増していくのが良い点でした。
また、ほとんど同じように見えるけど、スマイルでは絵本を読ませることに、ドキドキでは街に出かけることや部屋の模様替え、ハピネスチャージではダンスゲームに力を入れているなど、それぞれの作品で違うことに挑戦している姿勢にも感心させられます。アニメ自体も毎回テーマが変わりますしね。
まだ未プレイですが、プリンセスプリキュアの3DS版だとパズルゲームに変わっているのも、これまた違うことをやってみる姿勢の現れでしょうか。
さて、毎年欠かさずプリキュアゲーが出てるようなので、魔法つかいプリキュアも期待したいところ。
追記。(2017/7/4)
毎年8月にはプリキュアの3DS版が出ていたはずなのに、ゲームに関して何も情報が入ってこず、そのまま月日は流れてまほプリが完結してしまいました。
また、オールスターものだけどまほプリがメインだったアーケード版も存在していましたが、次回作であるプリアラが始まっても更新はなく、気づけば最寄りの店舗では、同じ筐体の違うゲームに置き換わってしまいました。
ぶっちゃけ旧アイカツの簡易版という感じだったので、同じ100円をかけるのならアイカツスターズやるよね…。
でもその代わり、たしかプリアラが始まってしばらくした頃に、オールスターものとしてスマホゲーが出てくれました。
今の時代はスマホユーザの方が圧倒的に多いはずなので、多くの人に遊んでもらえそうな方を無難に選んだという感じでしょうか。子供のおもちゃとしてもスマホを与えられるほどですし。
3DSとアーケードのプリキュアゲーがなくなったのは残念ですが、プリキュアゲーそのものがなくなったわけではないので、むやみに気を落とすこともないでしょう。