ワイヤード・パンチ

マリオメーカーで「いいね乞食」が発生中。ランキング工作を許すな。

マリオメーカーでは、世界中のユーザが作成したコースをオンライン上に公開することができます。また、プレイしてみて気に入ったコースには「いいね」を付けることが可能で、「いいね!」の数に基づいたランキングも公開されているので、もっとも人気のあるコースがわかるようになっています。しかし最近、その「いいね!」を不正にかき集めてランキング一位に居座ろうとする、不届き者が現れてしまいました。

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明らかによくないのに「いいね」が付く理由。

現在、ランキング一位に居座っているコースの内容を見てみると、ただ一画面分まっすぐ走るだけでクリアできてしまう、ものすごくつまらないコースとなっています。本来、これだけなら誰も「いいね!」を付けないはずなのですが、そのコースのタイトルが問題なのです。「『いいね!』をつけてくれた人のコースを必ずプレイしに行きます!!」というタイトルなのです。

無数のユーザがオンラインに作品を公開する以上、自分の作ったコースが埋もれてしまう恐れは多々あります。実際にぼくもコースを公開してみたところ、たった二人にしかプレイしてもらえないうえに、クリアもしてもらえないことがありました。全くの無名ユーザが作ったコースを他人にプレイしてもらうには、新着投稿一覧の中に入ったところをたまたま見つけてもらうか、ランダムで出現するのを待つしかないのです。そんな状況の中で、「必ずプレイします」と書いている人を見つけたならば、「いいね!」を付けてしまう気持ちもわかります。

プレイ側と同様に投稿側も全くの無名ユーザだったら、多数「いいね!」を集めるのは厳しいでしょう。ただし、今回問題となっているコースの投稿者はピョコタンという、どうやら有名な漫画家らしいのです。(ちなみにぼくは全く知りません。)その有名人が発言することによって、多数のファンが食いついてしまいます。ファンの力を借りれば、どんなコースであろうが「いいね!」をかき集めることができてしまいます。

なぜそこまで「いいね!」が欲しいか。

「いいね!」が多数集まると、先程も書いたとおりランキングに表示されるようになります。ランキングに載れば、さらに自分のコースを多くの人に見てもらえるようになります。たとえランキングに載らなくても「いいね!」の数が多いと、良いコースであるように見えてしまうのでしょう。

ただしマリオメーカーの場合、ただ知名度のためだけに「いいね!」を集めるわけではありません。初期状態だと1ユーザにつき、コース投稿数の上限は10個となっています。しかし、「いいね!」が集まることで上限が緩和され、さらに多くのコースを投稿可能になるのです。よって、どれだけコースのアイデアが思いついても、投稿の上限がたった10個では全てのコースを投稿することができないので、どうしても上限を伸ばす必要があるのです。

さらに実際にコースを投稿しても、人気のないコースはいずれ削除されるらしいのです。いくら素晴らしいアイデアが詰め込まれたコースであっても、誰にも知られなければおそらく問答無用で削除されてしまいます。これでは、自身のコースを生き残らせるために、何がなんでも「いいね!」をかき集めなければなりません。

今回の件で投稿者は、コースの削除を免れたうえに、コース投稿数の上限緩和という報酬を、あっという間に得られたわけです。

かつてfacebookでも「いいね!」を付けてくれた方に見返りを与えるキャンペーンが流行りました。投稿者側から見れば人気があるように見せかけられるし、利用者側は見返りを得られます。しかし、本当に良い物かどうかわからないのに「いいね!」をかき集めてしまうので不正行為と判断され、そのような行為を行うことは禁止になりました。マリオメーカーでは、その見返りを与える行為がいまだに行われているので、その結果今回のようなつまらないコースが一位になるという異常事態に陥ったと考えられます。

ランキング工作による被害。

つまらないはずのコースがランキング上位に食い込んでしまうことで、本当に出来の良いはずのコースが、ランキング下位に埋もれてしまいます。せっかく知名度を上げるチャンスなのに、これでは台無しになってしまいます。もともとランキング下位だったコースはランキングから除外され、さらに悲惨な目にあってしまいます。また、被害に会うのは他の投稿者だけでなく、ランキング工作を行った投稿者にもあります。一時的に知名度が向上したところで、他にまともなコースを作っていなければ人気は地に落ち、劣悪な投稿者の烙印が押されてしまいます。

本当に「いいね!」した側に見返りはあるのか。

今回問題となっているコースには「『いいね!』をつけてくれた人のコースを必ずプレイしに行きます!!」というタイトルが付けられています。はたしてこれは本当なのでしょうか?本当にプレイしてくれるという保証は、どこにもないのです。「いいね!」をかき集めるだけ集めておいて、「はい、さいなら」とトンズラする恐れだってあるのです。相手だけ得をして、こっちには何も無い。一種の詐欺かもしれないのです。

仮に本当に、「いいね!」してくれた人のコースを全てプレイしてくれるとして、すでに一万を超える人から「いいね!」されてしまいました。本業そっちのけでマリオし続けるつもりでしょうか?「全部のコースやってみろや」と、いたずらで「いいね!」する輩も現れるかもしれません。

そもそも「いいね!」のシステムに問題がある。

先ほども書きましたが、「いいね!」が少ないユーザは、多数のコースを投稿できないうえに、いつ消されるかわからない恐怖に怯えることになります。この「いいね!」のシステム自体が問題なのです。「いいね!」されることによる見返りのうち、ランキングに載ること以外の見返りを無くせば、ちゃんと人気を表すためだけの値として機能するのです。不正に「いいね!」を集める者も少なくなるでしょう。

サーバへの負荷軽減や、粗悪品を乱造する投稿者を増やさないために、人気がない投稿者の投稿数の制限をかけていると考えられますが、初期状態の10個ではあまりにも少なく感じます。せめて少しは初期状態の投稿上限を伸ばして、以降は上限が変わらないようにすればいいのでは。

不正な投稿者を通報しよう。

コースの詳細を開いた時に、色が薄い通報ボタンがあります。十字キーではその通報ボタンまで移動することができませんが、WiiUパッドに表示される画面からタッチすることで、通報を行うことができます。「不正にいいねを集めている」などと理由を書いて、通報していきましょう。運営者が通報をちゃんと確認し、厳正に対処してくれることを願います。

そして、明らかにつまらないコースに「いいね!」をするのはやめましょう。

余談ですが、まったくコントローラを触らなくてもクリアできてしまう、通称「全自動マリオ」のコースも多数投稿されてしまっていますが、正直言ってつまらないので、これも全部削除してほしいところ。しかし、サンプルコースのうちの一つに全自動マリオが存在するのです。つまり、任天堂もそれを認めているということ。望みは薄いかもしれません。

追記。(2016/1/9)

久々にいいねランキングを見たのですが、ピョコタンのコースは消えていました。ざまあみろ。

でも、全自動マリオや演奏マリオは相変わらずはびこっています。そういうのはニコニコ動画でやってほしい。でも公式が認めるくらいだからなぁ…。