ワイヤード・パンチ

元・大阪人が、岡山の山奥でも生きていけることを証明するためのブログ。

世界樹の迷宮V感想。自分好みのメンバーで未知の領域に踏み出そう。

先月初めくらいに発売された「世界樹の迷宮V 長き神話の果て」を遊んでいました。世界樹シリーズはこれが初プレイだったのですが、知らない場所へと立ち入るワクワク感を、久々に実感させてくれる作品だと思えました。現在、エンディングを観た少しあとのところまで進んでおり、そこまでの良かった点とそうでもない点をまとめてみます。

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以下、ネタバレも含むのでご注意。

何と言っても探索メンバーを自分で決められるのが良い。

世界樹シリーズのもっともな特徴として取り上げられるであろう、キャラメイクシステム。

ギルドと呼ばれる最大5人のメンバーで、冒険の地に向かうことへとなりますが、そのメンバーは他のRPGみたいに固定のキャラではなく、名前から姿、職業まで自分で決めていくことになります。

固定メンバーなゲームだったら、どうしても性能的に使いづらい、あるいは性格などが気に入らず使いたくないキャラクタなどが出てしまう恐れがありますが、このゲームだったら全て自分好みで設定できるので、全てのメンバーに愛着を持って使い続けることができるでしょう。

なおキャラメイクとはいっても、3Dゲームのように外見は何から何までいちいち設定するというわけではありません。既に出来上がっている2Dイラストから、好みの外見を選ぶことになります。

イラストレーターの絵柄的になのか、小柄でかわいらしい女の子が目立つでしょうけど、肌の色がバケモノみたいな魔族に加え、ガチムチ体型の渋いおっさんも居ますし、さらにはしわくちゃのばあさんまで使えたりと、その種類は豊富。

(ゲーム発売直後のファミ通にて、人気上位4位までの外見が表紙に選ばれる企画がありましたが、その中にばあさんが居たので、意外に人気者?)

他のRPGみたいに多種多様な人種で構成するのもありだし、みんなかわいい娘にするのもありだし、まともなやつが一人もいない構成も、もちろんあり。自分の想像力の見せ所でしょう。

すれ違い通信でギルドカードを交換することができ、他のユーザのメンバー一覧も見ることができます。ごく真面目な構成にするか、何かのパロディにするか、その人の趣味嗜好が如実に現れます。

さらに、2Dイラストのうち、髪の毛と目はRGB値で自由に、肌の色は固定のパターンから変更することができます。

たとえば、もともと黄色い髪色だけどピンクにしたいなと思ったら、もちろんあり。肌の色がバケモノみたいだから、普通の人間みたいにしたいなと思っても、もちろんあり。

戦隊っぽい色とりどりのカラーで揃えるのもありですし、同じ色で統一するのもあり。やりたい放題で想像力が止まりません。

ただ残念なのは、服の色だけは変えられないこと。RGB値にしろとは言わないけど、せめて肌の色みたいにパターンから選べるようにはしてほしかった。

なお、メンバーの設定を何から何まで自分で考えないといけないということは、逆に言うとそういうのを考えるのが苦手な人にとっては、手を出しづらいところ。ただ性能を決めるだけならまだしも。

キャラクタにボイスを付けて個性付け。

キャラメイクのもう1つの特徴としては、それぞれのキャラクタにボイスを設定できること。

「活発」とか「高飛車」とか、多数の決められたパターンの中から、何か1つ選ぶことになります。

探索中、メンバーたちによるセリフのテキストは一切出てこないため、もしボイスなしだったらみんな、ただ目的を果たすために組んでいるだけの、戦闘マシーンのように感じてしまうかもしれません。

でも、みんなにボイスを充てれば、何かアクションを起こすたびに短いセリフを喋ってくれるので、探索が賑やかになることでしょう。

同じ行動に対しても、みんなそれぞれ反応が違うので、その違いをいろいろ探してみたくなります。

また、もし見た目しかなかったら、どのような性格のキャラクタなのか見た目で想像するしかありませんが、ボイスを足すことで、そのキャラクタに深みを持たせられるか、あるいは意外性を付け足すこともできるでしょう。

たとえばおとなしそうな見た目しといて、実は激しい性格のキャラクタにするのもありだし、あるいは見た目はどうみても女の子なのに男のボイスにするなど、むちゃくちゃなこともやり放題。

ところでボイスというと、何かと難色を示す方がよく現れます。

たしかにぼくも、基本的にストーリーは紙芝居で進むもので、すでに字幕に全文出ているのに長々と喋られるのは好きではありません。はよしろって思います。

他のゲームになりますが、女神転生4ファイナルだとほぼフルボイスでしたが、全部聞いてたら時間がかかって仕方ないため、しゃべり終わる前に自分で文を読んでスキップしてました。本作でも一部フルボイスの箇所があり、同じことをしました。

ボイスはオンでも、できれば掛け声だけはOKで、会話パートのフルボイスはなし、といった感じで個別に設定できるようにはしてほしかったです。

でも、プレイヤーキャラの場合は長々としゃべりません。探索中や戦闘中にちょっとした掛け声を出す程度なので、プレイの妨げにはなりません。何事も全力で取り組む、キャラクタの生き生きした姿勢を感じられるでしょう。

むしろ、ボイスはオンにしておくことをおすすめします。3D画面上では何も見えなくても、焚き火の跡などを踏んだときに、ボイスありだと「おや?」とか「何かしら?」とか言ってくれるので、気付きやすくなります。

メンバー同士の連携が気持ちいい。

各ギルドメンバーの職業も自由に決められるので、どんな戦法でも取り放題です。

でも、みんなそれぞれに明確な役割を持たせて、それが戦闘中にうまいことハマったときが、最も爽快ではないでしょうか。

たとえばぼくのギルドには、属性攻撃でチェインを発動できるフェンサーがいますが、そのフェンサーを活躍させるために、他のメンバーが始動技を仕掛けます。するとどんどん技が繋がって大ダメージに。

また、戦闘中に限らず、探索中でもメンバー同士の連携が重要になってきます。

探索していると様々なアイテムやトラップが仕掛けられていますが、メンバーそれぞれが持っている技を駆使して切り抜けていきます。

たとえば釣り堀を見つけたら、フィッシングの技術を持っているメンバーが魚を釣ってくれますし、焼き肉に出来そうな動物がうろついていたら、狩猟術を持っているメンバーが狩ってきてくれたり。

これがたった一人の探索だったり、メンバー全員同じようなことしかできなかったりすると、アクシデントをかいくぐることができないでしょう。

頑張ってメイキングしたメンバーそれぞれに個性が現れる部分でもありますし、メンバーそれぞれに見せ場がやってくるので、健気に対処するその姿が微笑ましく感じます。

ただ、上記のようなイベントマスを見つけても、3Dマップには相変わらず何も表示されないのは残念。何もない空間に向かって、騒いでるようにも見えてしまいます。せめてイベント発生中は、何か映ってもいいでしょうに。

サバイバルの基本は現地調達。

通常持ち歩ける道具以外にも、メンバーの回復を専門とした、食材という枠が道具とは別に備えられています。

RPGで回復というと、何だかよくわからない薬を大量に買うことが多いですが、実際の冒険で大量の薬を持っていくことはないでしょうし、本作での薬はかなり高くついてしまいます。

よって本作だと、回復したいならば現地で何か食材を見つけて、それを調理して食べることが重要になってきます。そのままでも食えないことはないのですが、調理しないと全然回復しません。

たしかに、システム的な面でみると、すごく手間のかかることではあります。わざわざ食材が成っているところまで行かないといけませんし、それをまた焚き火できるところまで持っていく必要もあります。

でも、現地調達できる食材だけで食いつないでいくことは、冒険しているという感じを高める、良い演出になっていると感じます。

ただ、1ついただけない点として、一部のメニューを作るうえで、現地ではどうしても手に入らない食材が存在すること。

たとえば、タマゴを産むニワトリ自体は現地で捕まえるのですが、そのタマゴをもらう方法は、宿屋で何日かおきに泊まったときだけです。

ベリーやオリーブも、一回こっきりのイベントでいっぱい手に入ることはあるものの、それを過ぎるとバーにたまに来る商人からしか手に入りません。どうもめんどくささの方が上回ってしまいます。

適度に難しくやりごたえのある難易度。

女神転生含め、アトラスのゲームというと難度の高いイメージが強いですが、本作も簡単には行きません。でも、いきなり難しすぎるということもありません。

ザコ敵であっても、特殊な攻撃への対処法がわからなければ、一気に不利に追い込まれることがあります。しかし、そんな敵にも弱点を探すとけっこう見つかります。

敵ごとに弱点はバラバラです。特定の状態異常や封じが効きやすかったり。よって、それを得意とするメンバーが活躍するときです。

ボス戦もかなりギリギリの戦いに追い込まれることはありますが、今作にはユニオンがあります。チャージに時間はかかるものの、通常の行動とは別に発動できるし、効果も強力です。

また、ユニオンの発動にはメンバーの協力が必要であり、ますますメンバー間のつながりを演出するきっかけになってくれます。ボス戦には欠かせない手段となるでしょう。

探索のうえでもやりごたえは充分で、それぞれの階層ごとに障害となるテーマがはっきりしています。

第一階層はレバーの切り替え、第二階層は岩の押し倒しによる通行止め、第三階層は毒の沼、第四階層はテレポート、第五階層は空中浮遊、といったように。

それぞれ異なる謎解きをどう進むか、頭の体操になるとともに、階層ごとに異なるアクションをうまく使って切り抜けたときの解放感は強烈です。

ストーリーはあって無いようなもの。

最近のRPGって言ったら、ちょっと進んだら長々と会話が入って、またちょっと進んだらまた会話、といった感じのものが多い気がして、そんなにべらべら話すんだったら、さっさとゲームやらせろって思ってしまいます。

でも今作だったら、とりあえず世界樹があるから探索してくる。これさえ覚えておけばゲームを進行させられるくらい、ストーリーは軽いものになっていると思われます。そこに山があるから、と同じ。

各階層に入る前に、何だかよくわからない語りが入ったりしますが気にしなくてもいいし、奥にさえたどり着ければ、とりあえずゲームは進みます。

4つの種族が共存することになった国だったり、世界樹に潜ることで生計を立てている人たちがいるなど、世界観を広めるための細かな設定はあるものの、なくても困らない。

アニメとかだったら話を見ること自体が目的なのでストーリーは重要ですが、ゲームだったら動かすことが目的なので、ストーリーなんて軽い程度で良いのです。それの方がテンポよく楽しめます。

昔のゲームって、電源入れたら即遊べたでしょう。そこまでやれとは言いませんが。

ネタバレになりますが、世界樹の頂きと思われた第五階層の最深部に到達すると、みんなに祝福されてエンディングとなります。そして、冒険はまだまだ続く、で締めくくり。頂きに何かがあったと語られるわけではなく、山の頂上に達した気分と同じでしょうか。

といっても、実は第六階層があるので、完全に終わりではないんですけどね。この点だけは不満でした。せっかく頂上にたどり着いて終わり、しかもエンディング画面にも入ったのに、まだ終わってなかったとわかって、ドッと疲れが出ました。ぬか喜び。

まだ続きがあるんだったら、それが終わったあとにエンディングにしてほしかった。まやかしのエンディングはやめてほしい。あるいは、第五階層で本当に終わりにしてほしかった。

第六階層がとんでもなくしんどくてつらい。

第五階層までは本当に楽しんで遊べました。しかし、エンディング後に行くことになる第六階層だけは別。

真の最終ステージだけあって難しくしたいのはわかるのですが、いくらなんでも吹っ飛びすぎです。

探索面では、つながりがあまりにも複雑なワープゾーンの繰り返し。しかも行き方を間違えると、はるかかなたのスタート地点まで戻されて、やり直しに時間がかかることもしょっちゅう。

第六階層に来た当初は、嫌な予感しかしませんでした。女神転生4ファイナルと同様に、こちらも最終ステージはなぜか宇宙なのですが、やっぱり同じく何時間も迷いまくり。

攻略サイトなしでやるにはあまりにも面倒な複雑さであり、なんとか自力で解けても、達成感はなく疲れしか残りませんでした。

29階に「絶望の航路」なんてサブタイトルが付いていますが、本当に絶望させてくれなくても…。

さらに戦闘面では、状態異常の付加率がやけに高い敵が多く、能力値そのものも高いので、何もできないまま全滅寸前まで追い込まれることもあり、レベル上げも強要させられます。

敵とのエンカウント率も高く、さらには逃走も失敗しやすいので、みるみるうちにストレスが蓄積。敵避けなしではやってられません。

(余談だけど、お嬢様ボイスで逃走失敗時の「うぅ~、いけずですぅ~…。」がかわいい。ちょっとした癒やし。)

そして必死に敵から逃げつつボスまでたどり着いたものの、特大ダメージの全体攻撃を受けて、たった1ターンで全滅。どうしろと。

どうやら攻略サイトによると、レベルキャップを開放して、最大のレベル99まで上げてもボスに勝つのが難しいとのこと。

正直言って、ここで挫折してしまいました。他のこともしないといけないのでレベル上げする暇はないですし、もうこれ以上やりたくない気持ちでいっぱいです。

最後の最後までプレイせずに、半端な地点でこの感想文を上げたのも、第六階層のせい。

まとめ。

自分好みのパーティを作ることから始まり、メンバーそれぞれが得意技を使って、未知なる地の探索を進めていくことは、長らく忘れていた冒険の興奮を思い起こさせてくれました。大したストーリーもないので、純粋に冒険に打ち込めます。

また、自分で作ったキャラなので、本来はゲーム内で語られるはずがないものですが、度重なる危機を乗り越えて、喜びの声を上げるその光景に、妙な友情を感じずにはいられません。

しかし本当に残念なのが、第六階層だけがあまりにも難しすぎたところ。こんな複雑なマップに振り回されて楽しいのかと、問い詰めたくなります。

敵の強さはともかく、迷路は第五階層までの難度でとどめておけば気分良く終われたのに、もったいないところです。