ワイヤード・パンチ

人のために尽くせない者が、地域おこしなんてしてはいけない。

とある地方へ移住して大阪を抜け出すために、某職場への面接に挑んでました。無事2次面接も通過して、もうすぐ大阪脱出達成だと浮かれていたのですが、最終面接でまた大失敗をやらかしてしまい、不採用の通知が届いてしまいました。「これまでの時間と金を返せ!」と言いたいところなのですが…。

広告

そもそもどういう職場だったの?

詳しくは書けませんが、IT関係としておきます。しかしIT関係と言うと、なぜか大阪とか東京のような都会ばかりに集中しています。ネットさえ通じていればどこでもできるはずの仕事なのに、都会にしか職場がないのは非常に不満です。でもそんな中、地方でもITに取り組んでいる企業を見つけたため、応募したのです。

ただITをしているわけでなく、その地方のためになる業務も行っているようで、企業間だけのやり取りでは終わらない職場のようでした。しかし、これが失敗を招くことになりました。

いらない質問ばかりしてくる面接官。

実際に高い金払って現地に赴いたりと、受かるためにそれなりの行動をしたつもりでした。そして最終面接になり、最終とだけあって相手は会社のえらい人、それを聞くだけで緊張が高まってしまいます。でも二度も通過してきたので、今回も相手の方からいい方向に話を持って行ってくれると、タカをくくっていたのです。でも、現実は非情でした。

相手が真っ先に聞いてきたのは、ぼくの経歴について。履歴書どおりなのでもちろんその通りに話したのですが、ぼくの経歴は正直言ってキズモノです。現在勤めている職場とは別に、高卒でとある職場に勤めていたのですが、2年9ヶ月という半端な時期で退職しています。相手は、これについて触れてきました。触れてほしくないのに。

前の会社はどういう理由でやめたん?」相手はまずそう聞いてきましたが、残念ながらまともな理由ではありません。ステップアップのためとか、視野を広げるためとか、そんな立派な理由ではなく、恥ずかしながら上司との関係が最悪だったからです。当時のぼくは業務内容についていけるほどの実力を持ちあわせておらず、進みが悪すぎることに上司にこっぴどく絞られていました。その上司が異様に恐い人ということもあり、それからなるべく上司との接触を避けていたら、ますます悪化していったので、辞めなければ死ぬと思うほどでした。さすがにウソをつくわけにもいかないので、こんなマイナスな理由ですが、退職理由を言わざるを得ませんでした。

すると相手は、「どこの会社でもそんなんおるで?嫌でも付き合っていかなあかんで?」みたいなことを返してきました。それはそうかもしれませんが、嫌な人間からは避けられないなんて、面接官が言うべきセリフですか?これから会社へ入ろうとしている人間に対して、突き放すようなセリフを言ってどうするんですか。ここで折れる人間はいらないという相手の考えもあるのでしょうが、そのときのぼくは当時の会社の嫌な出来事が思い浮かんでしまい、とても強気な返答ができる状態ではありませんでした。

面接官は続けて「地方になったら、さらに人付き合い増えるで?大阪とかやったら避けれるやろうけど、地方はそうもいかんで?地方のことをするのがうちの仕事やし、地方でも怖い人はおるで?」これまた余計なことばかり言ってきます。大阪なんて冷たい人間ばかりで、人付き合いも希薄だから、地方の住民へ希望を抱いていたのに。でも、おっしゃるとおりかもしれません。地方の住民みんなが良識人とは限りませんし、反論できず黙ってうなづくしかありませんでした。前の状態を引きずっているので、反論する気力もありませんでしたが。

さらに次の質問では、「今の会社ではどんなことしてんの?」と聞いてきたので、ぼく自身はWEBサイト制作に関わっていると言いました。でも相手の聞きたいことはそれだけでなく、「会社全体としてはどんなんしてんの?」と聞いてきます。そんなこと聞かれても、正直言ってわかりません。他の従業員が何をしているのか知りませんし、何やら違う事業にも取り組みまくっているせいで、全体像なんて把握できるわけありません。それなのに相手は「自分の働いてる会社やのに、何しているかも知らんの!?」なんて返してきます。知らんとか言いようがありません。

そもそも、もうやめようと思っている職場であるうえに、面接相手の会社とは何の関係もない会社のことなのに、なぜそこまで徹底的に問い詰めたがるのでしょうか。やめようと思っている会社のことなんて不満しかないのに、そんなことを聞いてどうするつもりなんでしょうか。まさか現職場のことを叩くつもりでしょうか、それとも乗っ取るつもりでしょうか。こればかりは全く理解できません。

極めつけはこの一言。「やっぱ大阪出たいということだけが最優先なんやな?」他にも聞いてほしくないことばかり聞いてきましたが、もはやぼくはこの相手に怖気づいてしまい、震えが止まりませんでした。幸い、電話での会話だったので、その姿は見られなかったのですが。そして気まずい空気のまま面接が終わってしまい、「いい結果待ってます!」なんて念押ししてみましたが、むなしく後日不採用となりました。

この面接官、本当に腹が立ちます。どうして終始、高圧的な態度で接してくるうえに、他人の欠点ばかり探ってくるような質問をしてくるのでしょうか。積極採用なんて謳っておきながら、全く採用する気概を感じられません。もはや、企業がキレイな宣伝文句を並べていたところで、全く信用ならないことがわかりました。社員の声とか掲載されていても、どうせ良いように取り繕っているだけなんでしょうね。

ウソも方便とは、まさにここで使うべきだったのでしょうか。

相手ばっかりが悪いのか?

冷静になって考えてみれば、ぼくにも当然原因はあるでしょう。マイナスだった退職理由をプラスに置き換えられなかったこともありますが、ぼくは営業の人のように口がうまくないし、ウソをつくと顔に出ます。しかし、何と言ってもその地方のために尽くそうという気持ちが全く無かったということ。

大阪は当然嫌いだし、地方に移り住みたいという気持ちはもちろんあります。でも、その移住先を活性化させようなんて考えは、全く持ってありません。むしろ、人なんて増えるべきではないと思っています。せっかく人だらけで息苦しい大阪を抜け出して、静かな地方に行くっていうのに、何でわざわざ人を集めないといけないのでしょうか。

実際に現地に赴いたときも、あちらの方たちにはいろいろといいお話をしていただきました。それを聞いてから「ぜひこの町を広めていきたいです。」なんて感じのことを言ってしまいましたが、とにかく相手にいい印象を持ってもらうためのでまかせであり、正直言って本心ではありません。ぼくだけが移住できればいいという、自己中心的な考えしかありませんでした。

こんなことを考えている限り、地方活性化などを謳っている職場には、100%採用されないでしょう。これが今回、不採用になってしまった最大の要因だと思われます。面接相手も何人もの人間を見てきたえらい人だし、見透かされてしまったのでしょう。

そもそも以前の面接にて、「会社内の仕事だけでなく地方に関わる仕事もするから、両方からお金もらえるで。今よりも給料は上がるかもしれへんな。」なんて誘いを受けていたのですが、この時点で失敗でした。お金に目がくらんで、慣れもしない仕事につい乗ってしまいました。これから慣れると口では言っても、根っからの人付き合いが苦手なぼくは、素直に会社内の業務だけを引き受けていた方が良かったかもしれません。

でも、今回の不採用は失敗ばかりだと考えず、むしろ落ちて良かったと考えることにします。自分の本心がはっきりとわかったのはもちろんのこと、えらい人は高圧的な態度を取ってくる人間だったので、もし採用されても、そんな人間のもとで働くなんて苦しいに決まっています。今回の件に費やした時間も移動費も、少々高い授業料だと思うことにします。

でも、ネットでできる仕事なのに、都会にばかり集まる点だけは、さすがにおかしいと常々思っています。こればかりは、ぼくが行動を起こして、大阪でくすぶる同士たちのきっかけになりたいのです。

とにかく今回、確実に言えることは、大阪に居座っている限り、大阪を抜けたいという思いばかり強くなって、地方のために尽くそうという気持ちにならないということ。ぼくはもう、地方のために働こうなんて言ってる職場には関わらないことにしますが、もしこれから地域に関わる職に就きたいと考えている人は、実際にその地方へ移住したあとに考えることをおすすめします。