ワイヤード・パンチ

元・大阪人が、岡山の山奥でも生きていけることを証明するためのブログ。

人をイラつかせるテレビなんて、何が楽しいのか。

ぼくはいまだに実家暮らしです。そのせいで晩飯の際はだいたい、家族と一緒に食べることになります。晩飯の時間になる前から、家族がテレビの電源をつけっぱなしにしているので、晩飯のときもテレビを見つつ食べることになります。それだけならまだ良いのですが、その時間に放送されていた番組が最高にイラつく内容だったので、せっかくの晩飯が台無しです。

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イラつかせることを前提をした番組。

番組の名前はわからなかったのですが、スカッとすることを目的とした番組がありました。だいたいの概要としては、視聴者からの投稿で成り立っているので、その投稿者の身の回りにいる理不尽な問題行動をする人に対して、それを正論で一蹴するというものです。理不尽な人間にムカついたあと、反撃でスカッとするということです。

この内容の問題としては、理不尽な行動に憤りを覚えさせることが前提ということです。しかも視聴者が実際に体験した内容を元にして番組を作るため、そのリアリティはけっこう高く、怒りを覚えてしまうことは間違いありません。(すべてが真実の投稿がどうかはわかりませんが。)あとからスカッと期待していても、そこまでこの理不尽な人間に耐えられるかどうかわかりません。

投稿内容としては、料理教室にて「あなた男目当てじゃないの?」という感じで常に上から目線で挑発してくる先輩や、何かにつけて「私達友達でしょ!?」と振りまくってくるオンナなど。これらはまだ、男のぼくからしたら現実味の薄い内容なので、多少むかつきはしますが特に問題なく見ることができたのです。

でも特に厄介だったのが、スーパーにある無料の小物を、何でもかんでも持ち帰る、というよりは強引にパクっていく傲慢なオバハンの話。「セルフサービスでしょ!?」「そっちが決めたルールでしょ!?」など、まるで自分が正しいかのように、脇目もふらずに豪語するオバハン。あまりの勢いにさすがにこれにはブチ切れました。

再現ドラマとはいえ、スーパーでバイトしていたことのあるぼくから見れば極めてリアリティの高い話で、これ以上は見ていられませんでした。いくらあとから一転する展開が待っているとはいえ、その展開まで待つなんて耐えられません。即刻チャンネルを変えたい気分でした。せっかくの晩飯の時間に、これはさすがにないです。飯もまずくなり、イラついて早口で噛んでしまうために充分に味わって食えません。食事のペースがおかしくなります。体調を崩します。

「テレビ見なきゃいいやん。」本来はそれで済む話なんです。ところがぼくがチャンネル変えてくれと親に言っても、「なんでやねん!見てるのに。」「あとからスカッとするから!」とか言い出す始末。どうしてすぐ隣で見たくないとお願いしているにも関わらず、その番組を見続けようとするのでしょうか。さらに、あとから何とかかんとか言われても、そこまで待っていられません。親にとってはこんなもんが面白いのでしょうか。晩飯中だったのでその場からすぐ抜けるわけにもいかず、仕方なく嫌なものを見せられながら飯を平らげるしかありませんでした。

さらに、飯を食っている間にその話のオチまで進んだのですが、これが非常に納得いかない。えらい人による一発逆転を期待していたら全くそんなことはなく、オバハンが袋をすべてふんだくろうと腕にぐるぐるに巻いていった挙句、腕に固まって動けなくなってコケたというだけ。ただの自爆オチ。消化不良。ぜんぜんスカッとしないオチでした。

晩飯も台無しになり、親の理不尽さも加えて、まったくもって嫌な時間を過ごしました。どうして一日の嫌なことを忘れられるはずの食事中に、さらに不快な思いをしなきゃならないのか。

いちおう番組の名誉のために言っておくと、再現ドラマに出てきたオバハン役の女優さんの、演技が非常にうまかったことは評価点だと思います。普段は優しい人らしいです。これがズブの素人でしたら、おそらくぼくはここまでキレていません。再現ドラマ程度に気分を悪くしてしまうぼくも、相当おかしい人間なんでしょうけど、我慢ならないものは我慢ならないのです。

出演者を傷めつけるだけの番組。

先程書いたのは再現ドラマなので、実際にそんな目に会っている場面を映したものではありません。これは百歩譲って許すとしましょう。その一方で、何が何でもどうしても許せない番組内容があります。それは、ドッキリです。

単に一口にドッキリといっても、隠された落とし穴にハマってしまうとか、熟睡しているところをバズーカで起こすとか、そういうのかわいいもんならまだいいのです。そもそもこういうのが、文字通りドッキリなのです。本来ドッキリというのは、驚かせて終わりのはずなんです。ところが最近のドッキリは、あまりにもやりすぎというか、ドッキリの度が過ぎているというか、もはやドッキリじゃないものがあります。

最近ブレイク中の芸能人が、唐突に大御所のものへ呼び出されます。大御所はなぜか不機嫌で、わけがわからないまま目の前に座らされる芸能人。そして、「これをやったのはお前か。」と、見に覚えのない言いがかりをつけられ、知りませんと返しても「しらばっくれるな!」と言わんばかりに責め立てる大御所。何が何なのかさっぱりで、大御所のすさまじい剣幕に、徐々に涙目になっていく芸能人。最終的に場の空気が最悪になったところで、ドッキリの札を抱えた司会者が登場。一気に緊張が溶け、安堵する芸能人。

何が面白いんですか?これ。

人が怒鳴り散らしているところ、それを受けて苦しい思いを抱える相手、笑えるところなんて一つもありません。あとでこれは仕掛けだと白状されても、それまでの間は視聴者も出演者も、互いに嫌な思いをしているのです。こんな企画を考えた制作陣は、はっきりいって頭がおかしいとしか思えません。どうせ、学生の頃はいじめすることに明け暮れ、そのまま大人になってしまったダメ人間でしょう。逆の立場になってみろ。

もはや現代のドッキリは精神的暴力です。これだけは擁護しようがありません。公共の電波を使って、多数の人間に害を与えているのです。暴力まがいと言えば、某笑ってはいけないシリーズもそうなってしまいますが、あれは先に笑わされたうえに尻叩きで、叩かれた際の大げさなリアクションもあるので、まだマシとは言えます。(ぼくも毎年楽しみに見ていた以上、むやみに批判はできない。)でも、精神的な圧力で人を追い詰めるドッキリは、後味の悪いものしか残しません。

こんな番組ばっかり作っているから、地上波は視聴者離れするんだ。

そこまでしてテレビを見たいのか?

家に居ることが多いのは、良しとしましょう。テレビが好きなことも、良しとしましょう。しかし親世代というものは、暇さえあればすぐにテレビの電源を入れているように感じます。大げさかもしれませんが、テレビ以外で休みを満喫しているところを見たことがありません。あるいは寝ているかです。だから食事の時間でさえもテレビなんです。先程まで挙げていった不快な番組ですら、テレビの電源を切らせてもらえずそのまま見ようとしているのです。

ぼくだってテレビをまったく見ないというわけではありません。会社帰りに録画しているアニメなどを見るのが楽しみですし、過去にも何度か記事にしたように、スカパーも契約するほどです。でも、ずっと見ているかと言われたらそうではありません。画面越しであることには変わりありませんが、こうやってブログも作っていますし、ゲームだってやりまくります。これだけなら多少危うかったのですが、他にも外での趣味なら自転車を漕ぎまくることもありますし、旅行に行くこともあります。(これだけはお金がかかるので頻繁には無理ですが。)

このように、他の趣味があればテレビに取り憑くようなことは無くなるのではないでしょうか。テレビを見る以外に暇を潰す方法を知らないから、テレビばっかり見てるんでしょう。特に両親は、もう歳も重ねてきているので、そろそろ体力的にも危なくなってきます。そうなると、ますます動く必要のないテレビから離れられなくなるかもしれません。番組が劣悪であっても、離れなくなってしまいます。

そうなる前に、何かしら別の趣味を与えてあげたいところですし、ぼく自身も将来そうならないようにしたいものです。かといってすぐ解決できるほど、簡単な問題ではありませんが。