ワイヤード・パンチ

元・大阪人が、岡山の山奥でも生きていけることを証明するためのブログ。

組体操を完全禁止にしないなんて甘すぎる。

以前、組体操の危険性について話題になりました。でも、運動会シーズンが過ぎたので、もう話題も無くなったと思っていたところに、新たに続報が入り、段数うんぬん関係なく「ピラミッド」と「タワー」が禁止になったようです。しかし、なぜ組体操そのものを完全に禁止しないのでしょうか。

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制限から禁止までの経緯。

<組み体操>「ピラミッド」と「タワー」大阪市教委が禁止に (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

詳しくは上記のサイトなどを見ていただくとして、短く書くと「ピラミッドは5段まで、タワーは3段までに制限したけど、それでもケガが絶えないから、もう組体操内でピラミッドとタワーするのを禁止した。」ということ。まず制限させたのはもちろんのこと、禁止にまで踏み切ったことはとても良いことです。

ピラミッドはたとえ5段までに制限したところで、ぜんぜん制限になっているとは思えません。一番下に居た場合、4人分もの体重が自分にのしかかります。小学6年生なので、仮に全員40kgだったとして、その40kgが上に4人も居るわけですから、160kgもの重さを体力的に未熟な小学生が受け止めないといけないんですよ。プロならまだしも小学生にやらせるなんて、正気の沙汰ではありません。
当然ながら事故が絶えなかったそうなので、制限から禁止になるのも妥当な流れと言えるでしょう。

一部禁止だけでは全然足りない。

でも、これでもまだまだ甘すぎます。先ほどの記事内には、以下の文章があります。

この日の会議では、膝の上に立ち上がる「サボテン」や「肩車」などでも、骨折事故が多いことを問題視する声が上がり、こうした技にも規制が必要かどうか検討することになった。

「サボテン」や「肩車」は、「ピラミッド」や「タワー」と比べたら所要人数が少ないので、事故が起きても被害の規模は少なくなると思います。しかし、「サボテン」や「肩車」でも事故が起こるということには変わりないのです。互いに不安定な姿勢になるうえに、支える側はこれまた未熟な小学生であり、自分とほぼおなじものの重さを支えるので、事故が起こらないわけがありません。

実際にぼくも小学生の頃、この「肩車」で大ケガをしました。ぼくは相手の肩に乗る側だったのですが、体育館で練習中だったところ、バランスを崩してしまって肩から落下に、体育館の硬い床にひざを打ち付けて猛烈に痛い目に会いました。何日かの間、まともに歩くことができませんでした。仮に体育館ではなく運動場の砂地だったとしても、それはそれで砂の中の石がひざに刺さりまくったでしょう。

でも当時のぼくのクラスは、こんなケガ人を出したにも関わらず、何事もなかったかのように組体操を続行していました。また別の被害者が出るかもしれないのに、種目の変更もありませんでした。頭がおかしいのでしょうか。

「規制が必要かどうか検討する」なんて悠長なこと言ってる場合じゃありません、いますぐ禁止にするべきです。でも仮に「サボテン」や「肩車」だけを禁止にしたところで、まるでいたちごっこのように、また別の危険な種目が考えだされてしまうでしょう。よって、もう組体操そのものを禁止にしなければ、犠牲者の増加を止めることができません。

このように、事故に会った張本人だからこそ、小学生による組体操の危険性を訴え続けるのです。

余裕ぶっこく観客ども。

朝に地上波でいつも放送されている情報番組「スッキリ」でも、この組体操の話題について取り上げられていました。(司会者の加藤浩次のゲスさがにじみ出ているので、正直言って見たくない番組ですが、何をトチ狂ったのか朝飯どきにいつも親が見ているため、嫌でも避けられない。)

その「スッキリ」内でリモコンのDボタンを使った視聴者アンケートもいつも行われており、本日のテーマはこの組体操の規制について賛成か反対かというものでした。その結果は残念ながら、賛成が約20,000に対して、反対は約22,000という結果になってしまいました。半数以上の視聴者が、いまだに小学生による組体操の危険性をわかっていないということになります。

反対に投票した視聴者どもはどうせ、「自分は事故に会ったことがない、事故なんてするやつが悪い。」なんて思い込んでいるのでしょう。だからそんな知らん顔できるのです。あるいは、「昔からの伝統を捨てるなんてとんでもない。」とでも思っているのでしょうか。たしかに古き良きものなんて言葉もありますが、古いもの全てが良いなんてわけがありません。小学生の組体操なんてそんなカビだらけの伝統、さっさと投げ捨てるべきです。後世に残してはいけない悪しき伝統です。

組体操に代わるもの。

先ほどの番組内で、とあるコメンテータが「達成感を得るためには何か他のことがあるのでは。」といった感じのコメントを残していました。これには同感です。運動会という名の下に競技を行っていくわけなんですし、組体操だけが運動会の華ではありません。徒競走や玉入れなどでも充分に運動ですし、勝ち負けを争う生徒たちの果敢な姿が見てとれるでしょう。

クラス全員で同じことをするといえば、5年生の頃には金八先生で有名なソーラン節を行ったことがあります。ソーラン節がどんなものは金八先生を見て頂くとして、組体操なんかするより、こういう演舞やダンスなどに置き換えていく方が圧倒的に健全です。クラス全員が一体となって同じことをするという点は変わりませんし、何段重ねになったりもしないのでよほどのことがないとケガなんてしないでしょう。

もしぼくに子供が居て、いまだに世の中から小学生の組体操が無くならないというのなら、組体操がない、というよりは組体操しようがない学校に子供を通わせます。その学校というのはずばり、生徒数の少ない学校です。大人数でやる必要のある組体操ですから、生徒が少なければ組体操のしようがありません。

そもそも学校に生徒数が多すぎるというのがおかしいんです。大阪の場合だとクラス1つに多くても40人でしょうか。担任の先生1人で、40人もの生徒の面倒を見るなんてバカげています。だから生徒1人1人へ充分に目が行き届かないし、生徒全員分の採点やらプリント作成やらしないといけないので、定時になっても帰れない先生を数多く見かけます。もちろん、組体操で40人全員の安全確認なんて出来ません。生徒と先生、互いの得になりません。

余談。

ソーラン節ついでに。金八先生はリアルタイムだと、第七期と第八期とファイナルだけ見たことがあります。いずれも面白かったのですが、当時学生だったぼくから見ても、七期だけはぶっ飛んで衝撃的でした。何にしろ、また彼のような先生が現れてほしいところです。