ワイヤード・パンチ

元・大阪人が、岡山の山奥でも生きていけることを証明するためのブログ。

電源容量の大きい電源ユニットは本当に必要なのか?

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近々、自作PCの買い替えを検討しています。詳しい理由はまた別の記事で挙げるとして、もっと小型のケースに変えるのが目的の一つ。ただ、ケースを変えると現在使っている電源ユニットが収まらなくなるので、電源も小型に交換しなければなりません。必然的に電源容量も少なくなるのですが、そんな電源で実用に耐えうるのでしょうか。事前に想定しておきましょう。

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現在のPCパーツ構成。

各パーツが発生させる消費電力の合計を、電源ユニットの容量内に収めなければいけません。パーツの構成によって消費電力が変わってくるので、改めてどのような構成だったか、整理しておきましょう。

ケース

Antec「P100」

電源ユニット

オウルテック「SS-650KM3」

マザーボード

ASUS「H97-PRO GAMER」

グラフィックボード

ASUS「STRIX-GTX950-DC2OC-2GD5-GAMING」

CPU

インテル「Core i5 4690」

メモリ

Corsair「CMX8GX3M2A1333C9」×2
A-Data「HY63l1C1624ZS」×1

SSD

CFD「CSSD-S6T128NHG6Q」×2

HDD

WESTERN DIGITAL「WD10EFRX」×1

ブルーレイドライブ

パイオニア「BDR-209XJBK/WS2」

マウス

logicool「mx master」

キーボード

logicool「k800t」

無線LANアダプタ

PLANEX「GW-900D」

ケースはともかく、内部パーツではないUSB機器も挙げましたが、これらも消費電力に関わるはずなので、いちおう含めています。

消費電力を計測しよう。

先程挙げたすべてのパーツを、電源ユニット一つで支えることになります。現在使っている電源ユニット「SS-650KM3」の容量は、名前のとおり650Wとなっています。これからPCのパーツを買い換えるまでに、ワットチェッカーを使って現在のPCの消費電力を調べておこうと思います。もし電源ユニット以外はそのままに、電源ユニットだけ能力の劣るものに買い換えた場合、容量不足に陥らないかどうか、事前に調べておくのが良いと思ったのです。

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今回購入したワットチェッカーはこちら。サンワサプライの「TAP-TST14」です。ワットチェッカーは数あれど、これが一番安かったため、これにしておきました。2W以下の計測はできないため、待機電力の計測には向かないのですが、PC起動中の消費電力を計測する目的であれば充分です。また、差込口が3つあるので、電源タップとしても役に立つでしょう。(電源タップとして見れば、価格が高くなってしまいますが。)また、液晶部分にバックライトは使われていないため、夜寝るときに眩しくないのも良し。

平常時の消費電力。

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PCを起動して、常駐アプリ以外は何も立ち上がっていない状態から、まずは消費電力を測ってみます。

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だいたい40~60Wくらいをうろうろしています。こんな程度では、どの電源だろうが落ちてしまうことはないでしょう。とはいえ、この程度で落ちるような電源だったら、使い物になりませんが。

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なお、このときの電気代は1時間0.9~1.3円くらいでした。たったこれだけなら常時電源入れっぱなしでも良いように思えましたが、そうすると1時間約1円として24時間で24円。これだけならまだしも、1ヶ月30日だったとして30日付けっぱなしだったら720円。1年が365日だとしたら8,760円になってしまうので、そう考えるとチリも積もればってやつです。使わないときはちゃんと切るようにしましょう。

(2016/4/21修正。金額が間違っていたので修正しました。なぜ1ヶ月の料金を365でかけてしまったのか…。)

アプリを立ち上げたときの消費電力。

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evernoteやchromeなど、よく使うアプリを4つくらい立ち上げたときの電力を測ってみます。アプリの数が増えたら電力量も増えるのかと思ったのですがそんなことはなく、先ほど同様に40~60Wから変わっていませんでした。多量のアプリで影響があるのはメモリくらいでしょうか。

Corel Painterを立ち上げたときの消費電力。

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ペイント関係のアプリは、もしや消費電力が高いのではないかと思ったのですが、これもそんなことはありませんでした。40~60Wからほぼ変わらずでした。ペン入れをしている間などはもしかしたら上がるかもしれませんが、ワットチェッカーとPCの距離が離れているため、測定できません。

ペイント関係や大半のアプリは2Dの処理であって、3Dの処理さえしなければ電力を心配する必要はないのかもしれません。

ダウンロード中の消費電力。

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まず3Dゲームを起動中の消費電力を確かめたかったのですが、訳あってなるべくプレイするのを控えようと思い、CoD:BO3をアンインストールしてしまったのですが、またSteamからダウンロードし直しです。

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ダウンロード中にふとワットチェッカーを覗いてみると、まだゲームを起動していないにも関わらず、90W近くまで消費電力が上がっていました。おそらく、SSDへの書き込みを連続で行っているためでしょうか。でも、90Wに上がった程度で落ちるような電源なんて、ほとんどありません。

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なお、時間毎の電気代は2円近くになっていました。

CoD:BO3を立ち上げたときの消費電力。

やはりグラフィックボードが動作することになる、3Dゲームがもっとも消費電力が高いだろうということで、BO3を起動してみます。タイトル画面に入った時点で消費電力が跳ね上がったのが確認できましたが、ここはまだ画面がおとなしめなので、実際に戦闘画面に入ります。

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ウホッ!いい男…。

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するとここでは消費電力が150W、電気代が3円近くまで上がり、消費電力と電気代ともに平常時の3倍近くということになりました。でも消費電力が跳ね上がったといっても、電源容量と比較すると、まだまだ余裕があります。650Wまで大丈夫なのですから。

CoD:BO3のグラフィック設定を高くしたときの消費電力。

余裕があったとは言っても、それは画質設定が最低の場合です。解像度そのものは4Kであるものの、レンダリング解像度が50%のため、キャラクタなどの3D部分はフルHDで表示させているのと変わらない状態です。その他の設定も最低まで落としていました。もし画質設定を変えたらどうなるのでしょうか。

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まずはレンダリング解像度だけ100%にした状態でテスト。本来の4Kでキャラクタなどを描画するので、GTX950ではまともにゲームができなくなりますが、今回はそれは置いといて。

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わずかに消費電力が上がり、160W近くとなりましたが、もしかしたら元の状態でも誤差の範囲で出たかもしれません。

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続けて、グラフィックに関するあらゆる設定を最大にした状態でテストしてみます。コマ送りにすら劣る状態になって、もはやゲームできたものではありませんが、それはさておき。

でも、消費電力はあまり変わらずでした。ゲームさえ動いていれば、画質はあまり関係ないのでしょうか。

PC起動時の消費電力。

ゲームしているときも、正直言って一番不安な瞬間。電源を入れた直後は、あらゆるファンがフル稼働してうなりを上げるため、きっと一番消費電力が多いはず。と思って測ってみたのですが、今回使っているワットチェッカーは約4秒ごとに表示が切り替わってしまうため、うまく計測できませんでした。ワット数を見たいのに電気代に変わったりと。何度も電源を入れ直すのも、負担をかけそうなのでやりたくない。

もっともうなるタイミングでの計測は逃したものの、それでも200Wを超えるようなことはないように思います。

結局、どれだけの電源容量があればいいの?

NVIDIAのサイトを見ると、各グラフィックボードごとに最低限必要な電力容量が書かれていました。GTX950の最低限必要な電源容量は350Wとのこと。今回のテストで350Wを上回ることはなかったので、350Wの電源に買い換えても問題ない気がします。

ただ、容量の低い電源ユニットには、ケーブルが自由に取り外しできるプラグイン式のものが少ないです。取り外しできないと、使わないケーブルが宙ぶらりんになってしまって、組み立てのジャマになりそう。また、それに加えて80PLUSという、安全性と消費電力の効率を示す値も低いものが多いので、結局は500Wとか選ぶことになるかもしれません。ただ、650Wはオーバースペックでしたね。

そういえば現在使用中の電源は、80PLUSがGOLDでした。思ったよりも消費電力が低かったのは、これのおかげなのかも。よって、よほど重装備なPCでもない限り、電源容量よりは80PLUSを優先するべきかもしれません。