はじめに
買ったはいいけど、まだ遊んでいないゲームが溜まりに溜まっています。
よって現在、ちまちまと消化中。
しかし、ただ遊ぶだけでなく、今は配信が流行りの世の中であり、なおかつ遊んだゲームの記録を残すためにも、プレイの様子を配信しながら遊んでいます。
とはいえ、ゲーム中の映像を垂れ流すだけでは面白みがなく、かといって顔出しも声出しもしたくない。
よって、プレイ映像のすぐ近くにVRM形式のキャラを置いて、配信画面を彩っています。
自分で言うのもあれですが、プレイの腕前やトークは、お世辞にも褒められたものではありませんが、キャラが居るだけでも他の配信よりは目を引くはずです。
キャラ表示の詳細
最初の画像の右下には、VDRAWにてコントローラーを握ったキャラを読み込んでいます。
プレイヤーのキー入力と同じとおりにコントローラーを押しまくり、なおかつWebカメラを通じて顔認識させることにより、体の揺れや表情の変化まで連動させています。
背景に居る大勢のキャラは、Desktop Magic EngineおよびDesktop Manで読み込んでいます。
自動的にうろうろしてくれるので、まるで応援してくれるギャラリーのように見せかけています。
たまにそっぽ向きますけどね。
これらをOBS上で組み合わせて、配信映像を作り出しています。
しかし、これらのキャラを配信しながら表示させるのは、意外とPCのパワーを消費してしまうもよう。
2Dゲームならまだしも、負荷のかかる3Dのゲームを遊んでいると、VRMのキャラと配信映像がカクついてしまうことが多々あります。
たとえば、デフォルメなグラフィックであるFallGuysをやっているときは、ゲームそのものは60fpsのまま快適に遊べるのですが、VRMのキャラたちは少々フレームレートが落ちてしまいます。
一方で、モダンウォーフェアなどのようにリアルで重厚なグラフィックのゲームだと、VRMがもはや静止画同然になってしまい、見せられたものではありません。
ゲームの方も処理落ちするうえに、配信も途中でエラーになって強制終了してしまいます。
(そもそも、殺伐としたゲームをやっているとイラだちで声を荒げてしまい、聞いている側はおそらくたまったものじゃないので、配信はしませんが。)
キレイな画質も、なめらかな動きも保ちたい。しかし、周辺のVRMキャラを切ってしまっては、そこら中のタダの配信と変わらない…。
どっちも捨てずに済む、解決方法はないものでしょうか?
グラボを買い換える
もっともシンプルな対処法。
私が現在使用しているグラボは、GTX1660 SUPERです。
いくら現行のシリーズとはいえ、RTX2000番台、さらには最近になって登場した3000番台と比べて性能は劣っていることは、名前の数値的にも明らか。
(その分、お手頃価格ではありますが。)
よって、GTX660 SUPERよりも強い型に付け替えるだけで、配信時の処理落ちが改善される可能性はあります。
(買った当初は、よくわからないレイトレなんていらないと思って、RTX2000番台には目もくれなかったのですが、それ抜きにしても全体的に処理性能が高いので…。)
ただ、GTX1650 SUPER以上のグラボには、補助電源が必要となります。
PCの組み立てにしてもハンガーラックの組み立てにしても、私は組み立てという行為自体が大の苦手で、多大なストレスのもとになってしまうので、ケーブルが1本増えることに耐えられるかどうか…。
今使っているPCはBTOから購入した完成品なので、補助電源必須のGTX1660 SUPERであろうが、内部に直接触る必要はなかったのですが、付け替えするとなれば話は別です。
というか、BTOのPCからパーツを付け替えたら、その時点で保証切れです。
そうするくらいなら、また新しくPC一式を買い直した方がいいかもしれません。
グラボを増設する
先程のは、1つのグラボを強力なものに付け替える話でした。
今度はそうではなくて、もう1つグラボを付けること。
2つ付けても単純に性能が上がるわけではなく、それぞれのグラボに行わせる処理を分担させられるようになります。
NVIDIAのコントロールパネルを開き、3D設定の管理へ移動すると、各プログラムごとに使用するグラボを選択することができます。
(ゲームによってはその中で選択することもできますが、無い場合はこのコンパネから。)
現在は1つしかグラボがないので1つしか選択できませんが、2つあれば2つから選択可能になっているはず。
よってもし2つある場合、遊んでいるゲームは強力なメインのグラボを選択し、VRM系アプリやOBSにはサブのグラボを選択することで、処理落ちを軽減できるのではないかと考えています。
しかし、そもそもグラボを2つも装着するには、マザーボードにPCI-E x16の差込口が2つ存在していなければなりません。
私のPCにはそれが1つしかないため、グラボの増設は困難です。
なお、マザーボードにはPCI-E x1の差込口も1つ存在しています。
そこへ、x1をx16に変換するアダプタを使うという手もあります。
しかし、変換させても処理速度はx1のままなので、性能の低下を招きます。
また、x1はすでに無線LANに使用済みであるため、上記の商品のように、差込口を2つに増やせるアダプタを選んで、無線LANとサブのグラボを一緒に挿すという手もあるかもしれません。
でもその場合、動作に影響が出ないかどうかが心配です。元は1つの差込口なので。
そもそも、これを使うとPC内部に収まらないので外に放り出すハメになり、破損やケガの危険性があります。
仮に2つグラボを付けられたとしても、消費電力が上がってしまうので、電源容量が不足しないかどうかも心配。
外付けグラボBOXを使うという手も考えたのですが、そのBOX自体が高額であるうえに、Lightningという差込口が必要になってしまいます。
私のPCにはそんな差込口は存在しておらず、USBからLightningに変換するような便利な機器も存在していません。
PCI-E x1へLightningを増設することもできるようですが、先述のとおりx1はすでに使用済み。
いろいろ付け足すには、今のPCでは拡張性が無さすぎます。
よって、PCIを増やすにしろ外付けグラボにしろ、あとからゴタゴタ付け足すくらいなら、いっそPCまるごと買い替えの方がいいでしょう。
もちろん、PCI-E x16が2つ存在するPCを選ぶことを忘れずに。
もしそのようなPCに買い替えたあと、サブのグラボはGTX1650のような安いやつでいいかもしれません。
補助電源不要であるため、機械いじりが大嫌いな自分でも付け足すのが楽であり、なおかつGTX1650以上であれば、OBSにてNVIDIA NVENC H.264(new)という、負荷の軽いエンコーダが選べるからです。
1650未満はもう現行シリーズではないので、今更選ばなくていいでしょう。
PCを増設する
ゲームと配信を1つのPCでやるのではなく、ゲーム用と配信用、それぞれ違うPCに分けることでも、負荷を分担できます。
ゲーム用PCでガンガンに処理が重いゲームを遊んでいたとしても、配信用PCはその映像を見ているだけなので、さほど負荷になりません。
ただし、PCからPCへ映像を送るためには、キャプチャーボードが必要になってしまいます。
PS4などのゲームを配信している方であればお持ちかもしれませんが、これもまた高額な商品です。
それに加えて2台目のPCも当然必要になってくるので、さらなる出費です。
ただ、RTX2000番台のグラボ1つよりも、本体価格が安いPCで充分かもしれません。
仮にPC2台とキャプチャーボードを用意できたとしても、もうひとつの問題はVRMのキャラとゲームでキー入力を連動させられないこと。
ゲームとVRMを同時に起動しては処理落ちするので、VRMは配信用PCで表示させることになりますが、コントローラーのキー入力は当然、ゲームをしているPCで受け付けなければなりません。
しかし、VRMのキャラはキー入力に連動して動くことになるので、別々のPCに分けていては棒立ちになってしまいます。
Share your Mouse and Keyboard with Synergy – Synergy Business – Symless
Synergyのように、2つのPC間を1つのマウスとキーボードで行ったり来たりできるようにするアプリはありますが、それがコントローラーにも対応しているかどうかは、どこを探しても見つからない。
せめて、2つのPCを1つのコントローラーで同時に動かせるようにするアプリがあればいいのですが…。
なお、PS4とPCの組み合わせであれば、PS4とコントローラーを(おそらく無線で)接続させたあと、PCとコントローラーを有線接続すれば、同時操作できるようです。
これがPC同士でも通用するのかどうか…。今はPC2台ないので検証できません。
と言いつつ最近、知人から初代ラズベリーパイをタダでいただいたのですが、Windows10を動作させられないこれでは、さすがに配信もできないですね…。
まとめ
- ただ単純に、グラボを高性能なものに買い換える。
- グラボを増設して、アプリごとに使用するグラボを分担する。ただし、2つ挿せる大型なマザーボードと、充分な電源容量が必要。
- PCをもう1台設置して、ゲーム用と配信用に分担する。ただし、キャプチャーボードも必要で、キー入力を配信用PCに転送する方法が不明。
手っ取り早いのは、やっぱり1番でしょうか。
お金に余裕さえあれば、2番の方が良いかもしれません。
3番は、身の回りに物が増えすぎることになる…。コンセントはもう空いてない。