ワイヤード・パンチ

元・大阪人が、岡山の山奥でも生きていけることを証明するためのブログ。

KJ-43X8500C感想。テレビ一台で何でもできる時代が来た。

もともとぼくの部屋には、32型のHDテレビ1台と、23型のPCデュアルモニタがありました。しかし、どちらも映像を映すことに変わりないのに、なんで用途ごとにモニタが別々なのか。これはスペースの無駄じゃないのか。ということに気づいたのです。そして4Kテレビ1台に置き換えましたが、その結果想定以上の利点がいっぱい見つかりました。反対に不満な点もあります。

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今回購入したテレビ。

以前から何度か名前を挙げていますが、Sonyの「KJ-43X8500C」です。これを選んだ理由は以下のとおり。

4Kテレビ。

フルHDですらなかったテレビはともかく、PCはフルHDを2枚つなげて使っていました。よってモニタを買い換えるなら、それと同等の作業領域が欲しいところです。フルHD二枚だと横の解像度は1920×2=3840ですが、4Kなら一つで3840です。さらにモニタ1つならば、モニタとモニタの間にあるフチも存在しないため、切れ目が気になることはありません。また、モニタ2つだと電源も二つ必要になってくるので、電力面でも少々怖かったところです。

ただ、実際に4Kデスクトップを試してみたところ、たしかに作業領域は広大になりましたが、文字がものすごく小さくなって読みづらいため、結局は200%にスケーリングしました。実質的な作業領域はフルHD1枚と同じになってしまいましたが、解像度は4Kであるため文字がとてもなめらかに表示されています。

スカパーチューナー内蔵。

以前はスカパーを観る際、テレビに別途チューナーを取り付けて観ていました。しかしチューナーはレコーダーも兼ねているためかサイズが大きく、チューナーの下をハタキで掃除したいときなど、いちいちチューナーを動かすのが面倒でした。

しかし本機ではそんなジャマっ気な外部装置は必要ありません。テレビに直接スカパーのアンテナケーブルを挿してしまえば、スカパーを思う存分観ることができます。また、4Kテレビなので当然なのですが、ようやく4K専門チャンネルを観ることができるようになりました。HDの番組だと無理に拡大するのでにじみが目立ってしまうのですが、初めから4Kで作られている番組ならば、非常に鮮明な映像を拝めます。

録画ができる。

今の時代、USB機器さえあれば録画できるテレビは当たり前です。しかし、以前はレコーダー込みのスカパーチューナーをテレビに取り付けて、視聴と録画を行っていたため、部屋のスペースのジャマになっていました。レコーダーからUSBメモリ一つに置き換えるだけで、とても部屋がすっきりするでしょう。なお、USBメモリでも録画できたことは、以前の記事で確認済みです。

あまりサイズが大きくない。

店頭で並んでいるテレビを見ていると、なぜかやたらと大きいテレビばかりです。どこの豪邸の大富豪が買うんだと思うほどの。とても庶民の家に置ける大きさではありません。4Kテレビを求める以上、やはりサイズはどうしても大きくなりますが、「KJ-43X8500C」ならば上記の条件を満たすテレビの中で唯一、最小の43型で抑えられています。32型より一回り大きい程度で済みます。

価格が安め。

テレビの価格というのは、サイズで決まりがちです。43型という4Kテレビにしては小さめのサイズのおかげか、価格は抑えられていました。と言っても、やはりフルHDよりははるかに高いのですが。

以下、感想となりますが以前は主に、同じくSony製のチューナー「BDZ-SKP75」を通じてテレビを観ていたため、そちらと比較になる要素もあります。

良かった点

起動が早い。

「BDZ-SKP75」のときは、リモコンから電源を投入した際、急速起動をオンにしていても、なぜか十数秒かかってしまうときがありました。その一方で「KJ-43X8500C」ならば、おそらく2~3秒すれば画面が映ります。近年のテレビは複雑化しているためか、大昔のブラウン管だったときと比べると起動時間が遅くなりがちですが、そんな中で早めにしてくれていると思います。

なお、本機に急速起動などの設定はありませんでした。常に急速になっているのか、それとも急速なんてせずとも早いのか。

とことん薄型が進化している。

年々、テレビのフチの幅は縮まっていますが、それでも1cm以上にはなっていました。でもこの「KJ-43X8500C」は、まるでスマホのようにフチが狭く、1cm未満まで縮めてくれています。そのおかげで、43型の割にはそこまで圧迫感を感じません。全体の大きさとしては、10年以上前の32型と同じくらいじゃないでしょうか。

もちろん背面もでっぱりが抑えられており、壁際に寄せて設置しやすくなっています。

アプリが充実している。

実際に買うまでは意識していなかったのですが、android OSが組み込まれていることにより、androidスマホでもおなじみの各種アプリが、テレビでも使えるようになっています。Youtubeでちょっとした動画を観てもいいですし、ESファイルエクスプローラでdropboxに保存した~~ムフフな~~画像を眺めてもいいですし、ゲーム機なしでゲームを遊ぶこともできるため、もはやゲーム機なんてわざわざ買わなくてもいいんじゃないかと思えるほど。

DUALSHOCK4で操作できる。

以前の記事でも紹介したとおりですが、PS4のコントローラである「DUALSHOCK4」をペアリングして、それでテレビを操作することができます。ただしテレビのリモコンとして使うよりは、ゲームを遊ぶ目的で使うのが良いでしょう。テレビもコントローラどちらもSony製だから成し得た技でしょうか。

スマホから録画予約できる。

テレビから録画したい番組を探すとなると、検索ワードを入れる際はキーボード上をいちいち行ったり来たりしたり、次の日、そのまた次の日の番組表を見たいときは翌日ボタンを連打したりと、リモコンではとても効率が悪いです。しかしスマホアプリである「Video & TV sideview」と連携すれば、使い慣れたスマホからサッと番組を探して、即座にテレビに予約を送信することができます。

「お気に入り番組表」という、特定キーワードを含む番組だけを絞り込んで表示する機能もあるので、複数のチャンネルにまたがって再放送されているシリーズものなどが発見しやすいかもしれません。

なぜかBSとCSが観れる。

「BDZ-SKP75」でも観る機能はあるはずなのですが、部屋には地上波用とスカパー用のアンテナケーブルしか通じておらず、BS/110度CSアンテナのケーブルはないため、BSとCSを観ることができませんでした。

しかし「KJ-43X8500C」に買い換えたら、以前と同様にアンテナケーブルは地上波用とスカパー用しか挿していないのに、なぜかBSとCSが観れるようになりました。どういうこと?地上波ならフレッツテレビを契約して観てるのですが、これの影響?でもそれなら、以前のチューナーでも観れないとおかしいはずなのですが、とりあえず観れる番組の選択肢が増えたので良しとします。

BSの方はBS11やBS JAPANなど、アニメの再放送が多い無料チャンネルが存在していたので、存在を知ることができてとても嬉しい。でもCSの方は、プレミアムじゃない方のスカパーのチャンネルばかりです。契約してないのになぜか見れますがメッセージが常に表示されており、映像も荒く、すでにスカパープレミアムを契約済みなので、CSのお世話になることはないでしょう。

悪かった点。

スキップがしづらい。

仕事の都合上、仕方なく録画してから番組を観ることが多いのですが、CMをスキップするための機能がまったくもって充分とは言えません。録画の再生中、リモコンに「次へ」と「前へ」ボタンが付いているくせに、なぜか押しても全く反応がありません。チャプター飛ばしに使うボタンじゃないのか?

また、画面上のメニューから「30秒進む」と「15秒進み」なら使えるのですが、これが実に使いにくいのです。CMはたいてい15秒なので、30秒進みだとCM2つ分飛ばすのはまだ良いにしても、うっかり番組が再開した直後のあたりに飛んでしまった場合、15秒戻しだとCM一つ分戻ることになるので、また1つ分CMを観なきゃいけません。操作してから実際に飛ぶまで、3秒くらいラグがあるのもいただけない。

「BDZ-SKP75」だったときの「15秒進む」と「10秒戻る」は、ほんとに絶妙な使い勝手だったので、また実装してほしい。

契約してないチャンネルを自動的に非表示にする機能がない。

デフォルトだとすべてのチャンネルが選択可能の状態になっていますが、そのすべてを契約しているわけではありません。選んでも真っ暗なチャンネルを表示させていても、選択するうえのジャマになるので非表示にしておきたいのですが、「BDZ-SKP75」には未契約チャンネルを一括自動で非表示にする機能があったのに対し、本機にはそれがありません。いちいち手作業で消していかなければいけません。

なぜ昔あった機能が、今になって搭載できないのか。OSが違うとはいえ。

動作が不安定。

これが本当に厄介。突然テレビが再起動してしまったり、ホームメニュー操作中に十数秒のフリーズが発生することがまれにあります。テレビ向けandroidは、まだ登場して間もないから仕方ないにしても、早く安定化パッチを配信してほしいところです。

というか、本日この記事を書いている最中に最新パッチが来ました。でも、安定性を向上させたと書いてあったのに、それを当てたあとですらフリーズしたのです。安定化はまだまだ遠そうです。

モーションフローがデフォルトで有効になっている。

フレームレートの低い映像を無理やりなめらかにしてしまう機能なのですが、逆に違和感を感じます。特に映画は、演出のためにあえてフレームレートを落としているのでしょうから、フレームレートが上がったらおちゃらけたバラエティ番組に見えてしまいます。フレームレートが重要視されるのは、早い判断が必要な、FPSのようなゲームだけで充分です。

このような機能がなぜかデフォルトになっているため、知らずに起動させたままだと、これが映画の本来の映像か?と勘違いする人も居るかもしれません。

録画を未視聴順にできない

以前のチューナーだと、録画した番組を並び替える際、まだ観ていないものを優先的に一覧の上に表示させる機能があったので、まだ観てない番組を一目で把握できるので便利でした。しかし、本機ではそれがありません。よくある日時順やタイトル順くらいしか使えません。撮れた順に観るとも限らないので、観たものと観てないものがごちゃまぜになります。

VESAのサイズが特殊。

近年のテレビならば、VESAと呼ばれる穴が背面にあるため、標準のスタンドを外して、モニターアームを取り付けることが可能です。モニターアームがあれば、ちょっとテレビの高さを上げたり手前に寄せたりするときに便利ですし、縦長画面のゲームをしたくなったときにテレビを回転させることもできます。シューティングゲーム好きならば、ぜひ試してほしい機能です。

しかし、モニターアームはだいたい標準のままだとサイズは200×200まで対応しているのですが、本機のVESAのサイズは300×200という特殊なサイズになっています。よって、モニターアームを買ってきてもすぐに付けられないでしょうし、何より300×200の変換プレートがなかなか見つかりません。

まとめ。

テレビ一台だけでついに、スカパープレミアムもBSもCSも、さらにはYoutubeやandroidのゲームまで遊べてしまう、多方面に手を出せる探究心くすぐる一品が登場してくれました。部屋の整理整頓にもつながりましたし、4KなのでPCの作業領域として使っても、抜群の広さを誇ってくれます。

その一方で以前できたことができないなど、ところどころ欠点が目立ちます。動作も不安定なので、かなり実験的な機器だという印象も抱いてしまいます。のちのちの更新が容易なandroid OSということを活かして、さらに発展させていって欲しいところです。

追記。(2017/12/26)

あまりの不具合の多さに耐えられなかったためサポートに連絡し、後継機である「KJ-43X8300D」に交換してもらって、現在はそれを使い続けています。

見た目も使い勝手もほとんど変わりないのですが、度重なるアップデートにより、ようやく動作が安定してきました。

よって、今買うなら後継機の方をおすすめします。