最近はGoogleDriveなどのオンラインストレージがあるため、外付けHDDやUSBメモリなどを用意しなくてもバックアップを取ることはできるのですが、同期速度の問題だったり大容量を使い場合は月額がかかるなどの問題があります。
よって、物理的なバックアップもまだまだ必要になるかもしれません。
今回はMiniTool ShadowMakerというソフトの、各機能を試してみたいと思います。
なお、エディションが複数ありますが、今回は無料のFree版を使用し、記事作成時点でのバージョンは3.6になります。
まずダウンロードするには?
2020年のWindows向け最高の無料バックアップソフトウェア| MiniTool ShadowMaker
上記サイトを開き、すぐ見える青い「今すぐお試し」ボタンを押すと、インストーラーをダウンロードすることができます。
「今すぐお試し」ならばFree版がダウンロードされるので、使用しても料金はかかりません。
また、Free版に使用期限はありません。
日本語に切り替えるには?
まず初めにすること。
インストールしたあとに初めて起動すると、UI上の各テキストが英語になってしまってます。
起動直後の画面の右上にある三本線マークをクリックしてメニューを開くと、「Language」という項目があるので、そこから「Japanese」を選びます。
すると、再起動を促すウインドウが表示されるので、ひとまずOKボタンを押してウインドウを閉じ、それからMiniTool ShadowMaker自身を終了させます。
もう一度MiniTool ShadowMakerを起動すれば、テキストが日本語に変わっています。よくやった!
以下、日本語に切り替え済みとして解説していきます。
バックアップの作成方法。
今回は試しに、デスクトップに置いてる「test」というフォルダを、USBドライブ直下にバックアップしてみます。
上の写真のように、画像がいくつか保存されているだけのフォルダです。
まず起動画面の上部メニューの、左から二番目の「バックアップ」をクリック。
ソースはバックアップ元のフォルダ、バックアップ先はそのとおりバックアップを保存したいフォルダとなります。
まずはソースの方を設定してみます。
「ディスクとパーティション」および「フォルダとファイル」から選択できますが、今回は一部のフォルダをバックアップしたいだけなので、後者を選択します。
バックアップしたいフォルダを指定するウインドウが開かれます。
一般的に使われている「開く」ウインドウとは異なり、ソフト専用のウインドウとなっているせいで、デスクトップやクイックアクセスのフォルダなどをすぐ選べないという難点がありますが、がんばって目的のフォルダまで辿ってください。
なお、エクスプローラー上で新しくフォルダを作成しても、ソフトを再起動するまでは反映されないという難点もありました。
今回はデスクトップにあるtestフォルダをバックアップしたいので、該当のフォルダの名前の横にあるチェックをオンにしてOKを押します。
フォルダを開いた状態でOKするわけではないので注意。これだとフォルダまるごとではなく、フォルダの中の各ファイルをバックアップすることになります。
ソースの指定が終わりましたら、次はバックアップ先の指定です。
今回はUSBドライブの直下にバックアップしたいので、それに当たるドライブを選択してOK。
なお、このウインドウの中身が表示されるのが遅いときがありますが、しばらく待ちましょう。
環境によるかもしれません。
バックアップ先の指定も終わりましたら、右下の「今すぐバックアップ」を押して実行しましょう。
今すぐバックアップするか尋ねられるので、「はい」を押しましょう。
管理というタブに自動的に移動します。
完了するまでしばらく待ちましょう。
バックアップが完了しました。
なお、管理タブにはバックアップの履歴が保存されており、同一の条件でもう一度バックアップしたいときは、ここからすぐに実行できます。
そしてバックアップ先のフォルダを開いてみると、英数字の羅列のファイルが保存されています。
ファイルそのものがコピーされるわけではなく、復元用に圧縮されたファイルということになります。
バックアップからファイルを復元する。
バックアップから復元を試してみる前に、まずは元のフォルダを削除して、無くしてしまったということにしておきます。
起動画面の上部メニューの左から4番目、「復元」のタブをクリックします。
すると、先程行ったバックアップの履歴が残っており、そこに復元ボタンがあるので、それをクリック。
複数回バックアップを行っていた場合は、どの日時のものを復元したいか尋ねられるので、希望の日時を選択して「次へ」を押します。
バックアップできるファイルの一覧が表示されるので、復元したいファイルを選択して「次へ」をクリック。
なお、バックアップ先のファイルは英数字の羅列のよくわからないものでしたが、これでその中身がちゃんと存在していたことがわかりましたね。
どこに復元したいか選択するウインドウが表示されます。
別のフォルダでもいいのですが、今回は先程と同じデスクトップにtestフォルダに復元したいので、そこまで辿っていきましょう。
今回の場合はtestというフォルダそのものをバックアップしたため、デスクトップを選択することで、復元後デスクトップ上にtestというフォルダが作成されることになります。
ターゲットのところに指定のパスがちゃんと入っていることを確認できたら、適用ボタンをクリックして復元を実行しましょう。
復元が完了するまで、しばらく待ちましょう。
その後、うっかり削除したフォルダが、そのまま復活しているはずです。
中身の画像ファイルも無事でした。
同期を使用して、定期的にコピーを作成する。
先程までやっていたのはバックアップの作成なので、不意の事態のときに元に戻すことが目的でした。
次に試すのは同期なので、指定したフォルダの中身をそっくりそのままコピーします。
ローカルで作業したあと、同期していたUSBメモリを外に持ち出したいときなどに使えるでしょう。
起動画面の上部メニューから「同期」を選択し、バックアップのときと同様に、同期元と同期先のフォルダを選択しましょう。
選択し終わったら、右下の「今すぐ同期」を実行します。
しばらく待っていたら同期が完了します。
同期先のフォルダを見てみると、英数字の羅列のフォルダを隔てることになりますが、同期元のファイルがそのままコピーされています。
ただ、このままだとエクスプローラーから手動でコピーすることと大して変わらないので、今度はスケジュール設定を使って、定期的に同期されるようにしてみます。
もう一度同期の画面に戻って、左下の「スケジュール」をクリックします。
スケジュールの設定画面を開くと、まずはオフにされていて画面一帯が黒くなっているので、左下のオンオフボタンを押してオンにしよう。
オンにしたあと、どのような条件で同期を自動実行するか設定できますが、Free版の場合は指定時間になったときだけとなります。
とりあえず今回は、記事作成時点では12:30だったので、12:31に同期が実行されるようにします。
その間に、同期元フォルダにファイルを1つ作成しておきます。
スケジュールが設定できたら、今すぐ同期の右にある矢印ボタンを押すと、「後で同期」というボタンが出てくるので、それをクリック。
あとは、指定時間になるまで待ちましょう。
すると、同期先のフォルダに新しいファイルが追加されているはずです。
今回はすぐにスケジュールを試すために1分後としましたが、何時間ごとなどに設定しておけば、なお万全でしょう。
なお、GoogleDriveなどではファイルの更新があるたびに同期をさせることができますが、本ソフトのFree版では対応していません。
有料であるPro版には「イベントに基づくバックアップ」というものがあるのですが、もしやこれが更新のたびの同期ということでしょうか?