メインで使用しているPCにモニターを2台接続しており、そのうち1つのモニターはRaspberry Pi(以下、ラズパイ)と共有しています。
(下に液タブもありますが、今回は無視してください。)
現状では、メインPCのサブデスクトップ、もしくはラズパイ、どちらかの画面表示を諦めないといけない状態です。
もう1つモニターを用意するという手もありますが、もうコンセントの余裕がありません。お部屋のスペースも。
目次
モニターの出力切り替えがめんどくさい。
基本的にラズパイは放置するだけなのですが、どうしても触る必要が出てきたときは、モニターの出力を切り替えるしかありません。
しかし、モニターの出力を切り替えるのは、モニターについてるボタンを直接操作しないといけないのが面倒。
中古のモニターを使っているせいか、あるいは元から安物であるせいか、ボタンの効きがいまいち。
また、椅子からモニターまでの距離もあるので、席からいちいち立ち上がらないといけないのも面倒。
しょっちゅう操作するラズパイではありませんが、それでも無用な負荷は減らしたいところ。
HDMIセレクターを買う?
HDMIセレクターを使えば、モニター側の出力を変えなくても、セレクターについてるボタンを押すだけで、出力を切り替えられるようになります。
モニターのボタンよりは効きが良いでしょうし、セレクターを手元に置いておけば、いちいち席を立ち上がる必要もなくなります。
ただ、当然ながら新しいセレクターを買う必要があるので出費になります。
できれば安く済ませたいところですが…。
差込口が2つで、格安のもの。
まず1つ候補として考えたのが、上記のNIERBO-ColorfulLife製のセレクター。
(正式な商品名や型番がわからない…。)
1000円未満という安さ、電源不要という手軽さが魅力です。
入力の差し込み口は2つですが、メインPCとラズパイだけしか使わないので充分です。
ただ、問題点としては、入力側の機器がどちらも電源オンでないと動作しないこと。
ラズパイは常に電源オンなのですが、メインPCはいつもオンではありません。
メインPCがオフだとラズパイすら出力できなくなるようなので、さすがにこれでは使い物になりません。
パソコンとPs4ではパソコンの電源を入れなければつかない!!
似たような形および値段の他の製品もあったのですが、上記レビューによるとやはり両方の入力が電源オンでないとダメなもよう。
補助電源ありで千円台のもの。
先程のよりは数百円お高くなりますが、上記の製品と違ってこちらはすべての入力の電源がオンでなければいけない、といった記述は見当たりません。
ということは、1つだけ電源オンにしていても使用できる可能性がありそうです。
差込口が3つなので、さすがに全部オン必須だときついですからね…。
補助電源の差込口が増えており、あってもなくても動作はするようですが、入力機器によっては挿さないと動作しないもよう。
しかし、この四角い形状および価格帯の商品によくあるのが、自動切り替えが付いてしまっていること。
この製品の場合は記載がないのでわからないのですが、自動切り替えありだと、機器の電源を入れると勝手にそっちの画面を出力してしまうのが困りもの。
また、2つの機器がオンの状態で、片方をオフにしたときに、オンのままの方の機器に切り替わってしまう恐れもあります。
メインPCの電源をオフにしたあと、とくに用事もないのに勝手にラズパイに切り替わると、さすがに困ります。
完全手動切替のもの。
こちらのような商品であれば、自動切り替えなしあるいは完全手動切替とはっきり書かれています。
よって、片方の機器の電源をオン・オフにしたときに、勝手に出力が切り替わってしまうのを防げます。
これなら、たまにしか操作しないラズパイの画面を、しゅっちゅう見るハメにならなくて済みそうです。
ただ、先程までの製品と比べると、値段が4000円近くに跳ね上がっています。
たまにしか切り替えの用事がないのに、それほどの値段をかけるのはさすがにためらいます。
もし使うとすれば、これが確実なのですが…。
出力切り替えするとモニター設定が狂う?
上の記事を見て初めて知ったのですが、HDMIセレクターで出力切り替えしたあと、出力されてない方の入力は、ケーブルを抜いたことと同じ扱いになってしまうようです。
当環境でいうと、ラズパイに出力を切り替えても、メインPCのサブデスクトップは維持されており、見えないだけであってマウスはそこに入り込むことができます。
しかし、ケーブルが抜けるということは、サブデスクトップが消えてしまうということなので、ラズパイを出力させていたら、メインPCはモニターが1つしか挿していないことになります。
そうなると、サブデスクトップに置いてあったウインドウが、めちゃくちゃな位置に飛んでしまうことになるので、面倒になる恐れがあります。
EDIDダミーというものを使えば、セレクターで切り替えたあとも接続を維持したままの扱いになり、モニターの設定が狂うのを防げる可能性はあります。
ただ、1つ1000円もかからないとはいえ、またもや出費が重なってしまいます。
今回の場合は2つ必要ですし…。
リモートで操作すれば解決。
ラズパイを操作する必要性が出てくるたびに、モニター出力を切り替えるというめんどくささ。
その面倒な切り替えを少しでも早めることを、無駄に時間をかけて考えてきましたが、そんなことをする必要は全くありませんでした。
メインPCからラズパイをリモートで操作すればよかったのです。
WindowsからRaspberry Pi 3 Model B+にリモート接続する – Qiita
上の記事を参考に、リモート接続の環境を整えれば、メインPCのウインドウの一つとして、ラズパイを簡単に操作できるようになります。
つまり、モニターの出力を切り替える必要は全くありません。
手元に切替スイッチを置く必要すらなくなりました。
さすがに少々フレームレートは落ちていますが、ラズパイでそこまで激しい操作はしないので、許容範囲内でしょう。
なお、上の記事ではラズパイのIP確認に端末を用いていますが、ラズパイのタスクバーにあるネットワークのアイコンにカーソルを重ねるとIPアドレスを確認できるので、端末を開く必要はありませんでした。
余談
メインPC側のHDMIはすでにメインモニターに使用済みであり、サブモニターに挿しているのはDVIです。
HDMIセレクターを使うとなると、DVIからHDMIへ変換する機器も必要になるので、考えるだけでどんどん出費が増えますね…。
ほんと、リモートでやるという手段に落ち着いてよかった。
ただ、ラズパイをメインPCのサブデスクトップのように操作できるようにする、Synergyは買ってしまいました。
2つのPCの間を行き来できるようになったのは感動ものなのですが、リモートで充分であることにあとから気づいてしまったので、安くはない出費が発生済み…。
ラズパイの画面を出力している間、メインPCのサブデスクトップは隠れてしまいますしね。位置的にはメインモニターとラズパイの間なので。